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記事全文を読む→パソコン「ロボットでなければ許可」ボタンを押したら「ニセ警告画面」が何度も出て焦る「騙し取られる金」と「取り消し方」
深夜、自宅のパソコンで無料のアダルト動画を見ようとすると突然、画面に「ロボットでなければ許可を押してください」という文字が出た。ネットを使っていれば、こうした確認画面に覚えのある人は多いだろう。再生に必要だと思ってボタンを押し、動画を見終えてサイトを閉じた。その何気ない操作が、翌日の画面に影を落とすことになる。
翌日、同じパソコンで家族旅行の行き先を調べていると「ウイルスに感染しています」という通知が画面の隅に現れた。昨夜のサイトが頭をよぎる。隣には家族がいる。早く消したいが、何を押せばいいか分からない。マウスを握る手に汗がにじむ。
動画を見るために押した「許可」ボタン。実は再生の確認ではなく、そのサイトから通知を受け取る許可だったのだ。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、ロボット確認に見せかけて許可を押させる手口を把握している。厄介なのは、サイトを閉じても設定は残り、ブラウザの起動中などに偽の感染通知が表示されることだ。
警告が出れば、早く消そうと通知を押したくなる。だがその先にあるのは、偽のセキュリティーソフトを買わせるサイトの場合がある。無料アダルト動画サイトでは、広告を押した直後に画面いっぱいの偽警告が出る手口も確認されている。こちらは閉じるボタンが見つからず、画面に電話番号が表示される。
IPAにはこうした偽のウイルス警告に関する相談が、2026年4月から6月だけで1428件、寄せられた。前の3カ月より約23.7%多く、手口別で最多となった。警告が出るきっかけには、通知や広告などがある。
マイクロソフト技術者を名乗り遠隔操作ソフトを入れるよう指示
では、表示された番号へ電話をかけると、何が起きるのか。IPAが確認した手口では、相手はマイクロソフトの技術者を名乗り、遠隔操作ソフトを入れるよう指示する。その後、数万円から10万円程度のサポート料金を要求。コンビニでプリペイドカードを繰り返し買わされ、100万円を超える額をだまし取られた、との相談もある。遠隔操作中に送金額を書き換えられたとみられる、198万円のネットバンキング不正送金も確認されている。
画面いっぱいに警告が出ても、表示された番号には電話をしてはいけない。Escキーを3秒ほど押し続ければ全画面表示が解除され、閉じるボタンが現れる。消えない場合はCtrl、Alt、Deleteキーを同時に押して再起動する。
画面の隅に通知が繰り返し出るなら、押した「許可」を取り消すことだ。Chromeでは「設定」から「プライバシーとセキュリティ」「サイトの設定」「通知」へ進み、許可済みの不審なサイトを削除できる。すでに支払った場合は、消費者ホットライン188に相談したい。
深夜にアダルトサイトを見た後ろめたさから、家族の前で警告が出れば焦るだろう。だがその気まずさに押されて、偽の通知をクリックしてはいけない。まずはゆっくり深呼吸。冷静になって、ブラウザに残った通知の「許可」を取り消したい。
(ケン高田)
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