スポーツ

12球団キャンプ「オフレコ報告書」(3)

 五里霧中のチーム始動時期において、トラブルはある意味、付き物だ。注目の新人選手はもちろん、チームの大黒柱からカリスマ監督まで、火種がくすぶりまくっている。

 騒動勃発の「先発」は、プロ野球界のエースである、楽天の田中将大(23)に任せよう。
 マー君といえば、1月26日、タレントの里田まい(27)との婚約を発表したばかり。だが、今キャンプではその新妻の名前がNGワードになっていると、テレビ局スポーツ担当は話す。
「機を見て結婚発表をしようとしていたようですが、里田の所属事務所関係者がマスコミに情報を流し、報道されてしまったと聞きます。マー君はそのことをいまだに怒っているのです」
 象徴する出来事が、2月4日の節分にあった。
「ある記者が鬼の仮面をつけ『鬼は外、嫁は内!』とちゃかすと、マー君がキレた。真顔で剛速球ならぬ“剛速豆”を投げつけていました(笑)。そして『まだまだストレス解消にはならないな』とつぶやいていました。それ以降、報道陣から新婚絡みの質問は消えましたね」(野球ライター)
 マー君の上司である星野仙一監督(65)は、よくしゃべり、よく笑い、ご機嫌がいいという。だが─。
「ネチネチした体質の前監督に嫌気が差していたナインは当初、星野監督就任を喜んでいました。しかし、いざミーティングになると内容がもの足りない。『気合いだ!』『新聞の一面に載るようなことをやれ!』だとか言う。野村ID教育のおかげで選手たちはもうそういうレベルではなく、バカバカしくて見限る選手もおり、心が離れていっています」(スポーツ紙デスク)
 その首脳陣でひとり気を吐いているのが、デーブ大久保打撃コーチ(45)だ。提唱するアーリーワーク(早朝練習)以外にも、最近では「魔の16分」と呼ばれる特打を敢行し、選手を震え上がらせているとか。前出の野球ライターが言う。
「16分間、ピッチングマシンから投げられる約600球をひたすら打ち続けるというものです。デーブコーチの理論は『たくさんの球を打つと疲れてきて手を使わなくなる→下半身で打つようになる→自然と体がスムーズに出て自分に合ったスイングができるようになる』というもので、最初は嫌がっていた選手たちも、『デーブさんはスゲエー』という声を上げています」
 この新任コーチのモチベーションとなっているのが古巣・西武への怨念だと、スポーツ紙デスクは話す。
菊池雄星(20)の指導を巡り、10年7月に西武から解雇され裁判ざたになった。実際、今やメジャーが注目する、おかわり君こと中村剛也(28)をはじめ、今の西武打線の礎を作ったのはデーブコーチです。それだけに、当時の処分には納得がいかなかった。『絶対返り討ちにして、見返してやる!』と雄星をはじめ西武に対して、メラメラと対抗意識を燃やしています」
 迎え撃つ菊池も「負けるわけにはいかない!」と、相当、気合いが入っている。
「昨年末、豪州のウインターリーグに参加しました。ふだんはトラックの運転手をしているアマチュア投手が、150キロの球やツーシームを投げている姿を目の当たりにして、『今までのオレは何をしてたんだ』と目の色を変えて帰って来た。楽天戦では、魂の投球をするはずです」(遊軍記者)
 因縁の決着は、グラウンドで。
「デーブは、ウチの長所も短所も全て知っている」
 と最大級の警戒をする渡辺久信監督(46)は、別の人物にも神経をとがらせている。前出の野球ライターが話す。
「オリックスの岡田彰布監督(54)ですよ。昨年は死球を巡る乱闘が何回も勃発し、罵倒合戦を繰り広げました。その遺恨が残っている。しかも3位争いが最終試合までもつれた。渡辺監督は『オリックスの監督には負けられない』と球団スタッフに漏らしている」
 ただし、戦略は冷静に考えているようで、
「メジャー移籍に失敗して出戻った中島裕之(29)をフルイニング使うことにはこだわっていません。むしろ『どうせオフにはFAで出て行くんだから、浅村栄斗(21)を使う』と話している。浅村を遊撃、中村を一塁にして、中島を三塁で使う案もあります」(前出・遊軍記者)
 

カテゴリー: スポーツ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」
5
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…