スポーツ

12球団「火種キャンプ」阪神・広島・横浜

 昨シーズン、セ・リーグのBクラスに甘んじたチームも、今年は、捲土重来のチャンスを虎視眈々と狙っている。とかくキャラクターが目立つ中畑DeNAのみならず、生え抜き和田の手腕が光る阪神に、ダークホースの広島も見逃せない。だがその一方で、新旧選手の水面下での熾烈な争いが、チームの軋轢を生みそうな気配なのだ。

改善されない「ぬるま湯体質」
 みずからが、宣伝部長を名乗って、横浜DeNAの名を広めるために、休みなく頑張っている中畑清監督(58)。
「あの姿を見ていると、悪口を書く気分にならない」 と担当記者が語るほどのマスコミへの協力的なパフォーマンスで、連日、紙面をにぎわしている。
 だが、こと戦力となると、「監督が最大の補強」(番記者)と言われるほど。他球団の編成担当でさえ、あきれるほど戦力補強をしなかった。
「あのチームはどうしたいのか、まったくわからない。補強するにしても、今いちばん必要なのは、即戦力の投手に尽きる。ところが(ドラフトは)蓋を開ければ、前執行部の嫌がらせとしか思えないドラフトの内容だった。あれじゃ、中畑監督がかわいそうだ」(前出・担当記者)
 確かに、今回のドラフトに限っていえば、人数こそ9人と12球団で最も多い選手を獲得。しかし、即戦力といえば、2位指名の高城俊人(18)=九州国際大付属高校=ぐらい。しかも、9人中、8人が高校生というデタラメぶりである。誰がどう見てもおかしいと言われるのも無理がないと言えよう。
 その一方で、DeNAに親会社が変更される際、5人いたトレーナーも全て解雇している。そんな影響が早くもキャンプで露呈した。主力級の故障が相次いでいるのだ。
「昨年、個人成績で勝ち頭5勝をあげた高崎健太郎(26)と並ぶ三浦大輔(38)は03年以来の二軍スタート。2勝をあげ、今季が期待される須田幸太(25)と、4勝した小林太志(28)が故障したのも、トレーナー不在が原因だったと言われている」(球界関係者)
つまり、シーズンを戦う体をなしていないのが現状なのである。キャンプを取材した評論家は、「声だけがやたら出ているけど、高校生ルーキー以下、目立つのは中畑監督と吉村裕基(27)にバッティングを指導しているラミレス(37)だけ。広島から獲ったジオ以外は、目立つ戦力は皆無」
 と苦笑するのだ。
 そのジオにさえ、早くも「横浜がなぜ勝てないのかわかった」と言われる始末。“明るく元気で”だけでは通用しないのだ。
 当然、そうしたチーム事情は、コーチ陣もわかっている。それだけにキャンプ終盤で、いちばん鍛え直さなければいけない時期に、練習を半ドン( 午前中のみ)にするなど、昔の万年Bクラスの「ぬるま湯体質」は、まったく改善されていないのだ。

この続きは全国のコンビニ、書店で発売中の『週刊アサヒ芸能』でお楽しみ下さい。

カテゴリー: スポーツ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」