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さて、ここで各局の離職状況を見てみたい。女子アナ全員の名を挙げるには紙幅が足りないので、東京キー局における、この10年間の離職人数を挙げてみよう。
◎日本テレビ/9人
◎TBS/16人
◎フジテレビ/15人
◎テレビ朝日/8人
◎テレビ東京/14人
あくまでも数字上からいえば、居心地がいいのはテレ朝、逆の環境はTBSということになる。各局の傾向について関係者らの見方はこうだ。
「若手の早期退社がきわめて少ない。ベテラン・中堅も活躍の場を与えられる社風」(テレ朝関係者)
テレ朝に次ぐ日テレに関してはこんな声も。
「退社アナがきわめて少なく、12年頃から『鉄の結束』と呼ばれています。辞めるにしても円満退社が多い」(日テレ関係者)
フジに関しては、やはりあの問題が尾を引く。
「若手が大量に流出している。『中居問題』に端を発する、会社不信の影響が大きい」(フジ関係者)
残念な結果となったTBSは、この一言に尽きる。
「フリーと一部の人気アナを重用しすぎる」(TBS関係者)
そこで気になるのが、離職自体の成否だ。「在京キー局アナウンサー」という最強の肩書を捨ててまで勝負に出た結果は─。
成功例の筆頭とくれば、23年にテレ東を退社した森香澄(30)だろう。
「退社前からユーチューブ番組『内村のツボる動画』で活躍し、ティックトックのダンスも話題になり、インフルエンサーとしての実力を早くから見せていました。今やフリーアナのトップも同然ですから、先見の明があったと言える。森としては同期の田中瞳アナ(29)が盤石の人気では、局に残っても先行き暗いと見切ったのかもしれません」(丸山氏)
元フジの久慈暁子(31)も早期退社が吉と出た。制作会社関係者が語る。
「もともとタレント出身で、入社前から『フジテレビの救世主』と持ち上げられていた。同局の看板アナの登竜門“パンシリーズ”で『クジパン』も制作されましたが、肝心のアナウンス技術はイマイチ。そんな中、NBA選手(当時)の渡邊雄太と結婚、アメリカでの生活を始めた。夫の国内クラブ移籍に伴い、現在は日本に戻り、インスタでセレブ生活ぶりを頻繁にアピールしています。本格派アナの芽がなかったゆえに、女子アナの肩書を捨てたことで、これ以上ない成功を手に入れている」
TBSを23年に離れた山本里菜(31)も「久慈タイプ」の成功例だろう。
「彼女の夫は外資系金融機関に勤める推定年収4000万円のイケメン会社員。山本はアナウンス技術はあれども、局アナの立場に息苦しさを感じている様子がありありと伝わってきていました。退社後はやりたくない仕事はトコトンやらず、気に入った番組だけ出てプライベートはゴルフ三昧だとか。TOKYO MXでは冠番組『おはリナ!』を担当し、フリーアナ生活を満喫している。独立以降、バラエティー番組での満面の笑みを見るたびに、局アナ時代は相当我慢していたのだなと思わされます」(制作会社関係者)
TBSを25年春に退社した宇内梨沙(34)も、趣味を生かして充実の日々だ。
「スポットライトが当たる仕事には就かないまでも、趣味の『ゲーム』という武器を生かして地道に活動しています。宇内のSNSを見る限り、公私ともに充実しているのが伝わってくる。これはフリー転向アナの理想像なんじゃないかと思わされます。ゲーム業界での仕事は、息長くかつ実入りもよさそうですから」(丸山氏)
「辞めてよかったね!」と思わず声をかけたくなる。
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