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記事全文を読む→ニッポンの“CMシンデレラ”50年の名場面(1)「芦川よしみ・タケダ胃腸薬21(1986年)」
そろそろバブル時代に突入しようかという86年、CMから流れたデュエットソングは爆発的にヒットした。芦川よしみ(57)と武田鉄矢が歌った「男と女のラブゲーム」である。
── 「タケダ胃腸薬21」のCMがオンエアされた瞬間に誰もが口ずさめましたねえ。スナックのチーママ役で歌った「飲みすぎたのは~、あなたのせいよ♪」のフレーズ。
芦川 普通はCMソングって15秒か30秒しか用意されないけど、あの曲は最初から1曲分の長さがあったんですよ。
── 大ヒットは確実と?
芦川 CM自体もそうです。1カ月のオンエアという契約だったのが、好評のうちに3カ月に延びました。
── 76年には歌手デビューしてレコ大の新人賞にも選ばれています。デュエットソングを歌うのはお手のものだったのでは?
芦川 いや、歌手をやめて女優に専念した直後だったので、私は「元歌手」ではなく、「チーママ役」の演技に徹して歌ったんですよ。
── お相手の課長さん役は武田鉄矢でしたが。
芦川 当時、武田さんはゴルフに凝っていらして、収録の合間もゴルフ談議ばっかりで。私はやらなかったのでチンプンカンプンでしたよ(笑)。
── CMであれほどヒットしながら、残念ながらレコードの共演は実現せず。
芦川 武田さんのスケジュールが取れなかったんですね。私は矢崎滋さんとのデュエットでしたが、他にもいろんな人たちとの競作になりましたね。
── 翌年の続編とも言うべき「男と女のはしご酒」は晴れて武田とのデュエットが発売され、ベストテンにも入る大ヒットに。
芦川 TBSの「ザ・ベストテン」では、私が映画の撮影で京都にいて、武田さんがコンサートで北海道。これに赤坂のスタジオも含めて3元中継でデュエットしたんですよ。
── プロの仕事ですねえ。いずれも、世の酒飲みにはテーマ曲のように浸透していました。
芦川 ドラマや映画の撮影で、二日酔いのスタッフが「飲みすぎたのは~」って歌いながら入ってくるんです。私、すかさず「自分のせいよ!」とツッコミを入れていました(笑)。
── それ以前には博水社の「ハイサワー」と、やはり酒絡みのCMがロングランでオンエアされてます。
芦川 全部で6パターンあったと思いますが、第1弾で私、いきなりバニーガールになってるんですよ。夫役の井上高志さんがお風呂に入っていて、そこにバニーの姿で「ハーイ、あなた、ハイサワーよ」って入って行くんです(笑)。
── あのシリーズでは、うたた寝しているダンナに「お客さん、終電だよ!」と語りかけるバージョンもヒットしましたね。
芦川 スタッフのちょっとしたアドリブから、ああいうフレーズが生まれていったんですね。
── 歌手デビューが76年、タケダのCMが86年、右顔面の骨折で6時間にも及ぶワイヤ手術をしたのが06年。末尾が6の年は人生の節目にぶつかっているように思いますが、この16年は明るくありたいですね。
芦川 はい、3月で大手術からちょうど10年だけど、失明の危機も乗り越えられたから、怖いものはないですよ!
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