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記事全文を読む→橋下徹市長vs小林よしのり 「ゴーマン舌戦」をジャッジする(3)
息詰まる舌戦の行方は‥‥
目下、橋下氏と小林氏の舌戦は休戦状態となっている。それは、橋下氏の前に新たな“敵”が現れたためだろう。
毎日放送(MBS)の女性ディレクターである。5月8日の登庁時のぶら下がり会見で、教員への「君が代斉唱起立命令」に関する質問をして、橋下氏と30分間の息詰まる熱戦を繰り広げたのだ。このディレクターの質問にイラつき始めた橋下氏は逆質問を敢行する。
「起立斉唱命令なのです。この国語の中に斉唱命令は入っていませんか?」
ディレクターは、なおも食い下がる。すると、橋下氏はこう続けた。
「僕の質問していることについて答えてください」
これに対し、このディレクターはひるまずに、
「いや、私のほうからお聞きしているんですけれど」
と、やり返したものだから、橋下氏はキレた。
以後、議論はかみ合うことなく終了。最後は「これくらいにしておきますけど‥‥」というディレクターの最後のひと言に橋下氏はプッツンしてしまう。
5月9日のツイッターで最後のひと言は〈何様なんだ!?〉とつぶやいた。以後、ディレクターが命令の主体と対象すら知らずに取材に来た勉強不足をなじり、MBSの報道姿勢を延々と罵倒するのだった。
市政担当記者が言う。
「今回は、橋下氏が言うように、ディレクターの勉強不足でしたね。あそこまで食い下がったのは、実は新人研修で新入社員数人を連れての取材だったから引くに引けなかっただけ。終了後に、『厳しいこともあるけど、負けないように』と教えをたれていましたよ」
何とも舌戦の裏には悲喜劇が隠されていたのだ。
橋下氏は11年2月から始めたツイッターで、最初から自分を監視するメディアを逆に監視することをしていた。意に沿わない識者ともツイッター上で議論することで、橋下氏の政策をわかりやすく有権者に伝える役割も果たしている。
しかし、別表のような「口撃」ぶりを見ると、本当にストレス発散のためのツイートなのではと思えてくる。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう話す。
「橋下氏はその言動から好戦的な人物と捉えられがちですが、実際は違う。現状に即した落としどころを常に探しているスーパーリアリストです。高齢者向けの発言は会見で、若者向けの発言はツイッターでと使い分けている。ツイッターの効用を生かした常識的な行動なのです。極端に言えば、橋下氏の本来の目的はツイートの中身ではなく、言論人を敵に回して自分を目立たせること。攻撃された人は気の毒ですが、反論して論破できた人もいない。こうした政治手法を非難することはできないでしょう」
橋下氏の暴言にはムキになって反論するより、徹底的に無視するのが、最も効果的な反撃となるのだが‥‥。
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