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記事全文を読む→夏の甲子園でスターになれなかった男たち(14)頭に死球を受けても守備についた畠山和洋のタフネス
昨シーズンはプロ野球史上273人目となる通算100号本塁打を達成。さらにキャリアハイとなる26本塁打、チーム日本人最多記録となる打点105をマークし、打点王を獲得。14年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした最大の要因とも言える強力打線の4番として核を担ったヤクルトの畠山和洋。その畠山は専大北上(岩手)時代の1年時と3年時の2回、夏の選手権に出場している。3年時の00年の夏は初戦で強豪・明徳義塾(高知)の前に0-3で敗退。自身も4打数無安打に終わっているが、1年時の98年夏はその勝負強さを存分に発揮している。
その98年。専大北上に入学すると同時に畠山は三塁のレギュラーに定着。同年夏の選手権で早くも甲子園の土を踏んだ。初戦の相手は如水館(広島)。試合は両チームの先発投手が本来の出来ではなく、追いつ追われつの展開となるのだが、6-5と専大北上1点リードで迎えた7回裏。1死三塁のピンチを迎えると右犠飛で同点とされてしまった。続く2死一塁の場面で雨が激しくなり、試合は中断。結局、引き分け再試合となった。
翌日の再試合も終盤までは4-4と両校一歩も譲らぬ展開となる。だが、専大北上は7回表にエラーが絡んで招いた無死満塁のピンチから一挙3失点。8回9回にも追加点を奪われ、結局5-10で初戦敗退となった。
とはいえこの2試合で一人気を吐いたのが畠山だった。両試合とも5番サードで出場し、7打数6安打3打点と1年生とは思えぬ活躍をみせたのである。また、この試合では1回裏の攻撃で頭に押し出しとなるデッドボールを受けて担架で運ばれたものの、2回表には何事もなかったかのように守備につくタフさも見せつけている。
その後は高校通算62本塁打の長打力を買われ、00年のドラフト5位でヤクルトに入団。今シーズンは右アキレス腱の悪化などで戦線を離脱。その復帰が絶望視されているが、1日も早い回復が望まれる。
(高校野球評論家・上杉純也)
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