社会
Posted on 2016年10月04日 05:55

苦しまずにあっさりと…「ピンコロ往生」こうすればできる!(2)健康オタクになるのが近道

2016年10月04日 05:55

20161006j2nd

 続けて「誕生日ピンコロ」のケースを。

 99歳で亡くなった元書道家の男性・Tさん。新聞を毎日隅から隅まで読み、話題には事欠かないくらい頭もしっかりしていた。健診でも大きな病気は見つからない。「白寿」を迎えるとあって、子供や孫たちが誕生日にお祝いの会を計画。ところが、その3日前に倒れ、寝込んでしまう。やむなくTさんのベッドを前に10人以上の子や孫が集合して、おのおのが挨拶。全てが終わって30分ほどすると、安心しきったTさんは息絶えた。

 高齢になると、よく誕生日の当日や翌日に亡くなるらしい。久しぶりに家族みんながそろって興奮し、血管が破れたりするためだ。本人としては祝福されたあとに旅立てるのだから、決して不幸な話ではない。

「ピンコロで逝きたければ、まず90歳まで元気で長生きするのが最も確率が高い。体全体がバランスよく衰えているので、自然に苦しまずに逝きやすいですね」(米山氏)

 そのためには生活習慣病にならないように、酒もほどほど、タバコも吸わず、適度な運動がいいそうだが、実はそんな健康的な生活をしている人が、90歳どころか、70代でみごとなピンコロ死を遂げる例も少なくない。

 歯科医をしていた70代の男性・Hさん。職業柄、体のケアは大事にし、スポーツジムで汗を流すのが日課。ジムから帰ると、ビールを飲んでマッサージ器にかかるのも毎日のことだ。ところがある日、朝までマッサージ器に座ったままのHさんを、妻が発見した。

 これはジョギング中に死亡する例があるのと同じ、ショック死のようなものだ。

 70代で亡くなった元薬剤師の男性・Oさんも典型的な健康オタクで、山登りが趣味。健康食品を試すのも大好きだ。肉は体に悪いからと菜食主義を通し、「野菜は根っこや葉っぱまで食べなきゃ」が口癖だった。健診も異常なし。それが突然、脳梗塞で倒れ、わずか3日後に亡くなった時には、思わず周囲も「あの健康好きの人がね」と驚いた。

 健康にこだわりすぎれば、あるいはピンコロへの道も開けるのかもしれない。

 デイサービスの現場で働くスタッフは言う。

「ここまで来たらオレの人生は終わり、と達観しているようなお年寄りはアッサリと死にますね。介護を受けるのが大嫌いだった80代のおじいちゃんがそうでした。『みんなに迷惑をかけたくない』が口癖のおじいちゃんもそう。そういうことを、気を引こうと、これ見よがしに家族の前で言うこともなく、『故人は生前、こんなことを話していました』と伝えて家族が驚くというパターン。家族のことを思いやるような人は、スコンと死ぬ率が高いです」

◆山中伊知郎(健康ジャーナリスト) 1954年生まれ。著書に「ぽっくり往生するには」(長崎出版)など。友人たちと「ぴんころ倶楽部」なる団体を設立し、ピンコロ往生を実現した人たちのエピソードを集めたブログ「ピンコロ往生伝」を運営。10月4日(火)に新宿・ゴールデン街「ビッグリバー」にて午後7時から「ピンコロ往生を語る会」開催。どうすればピンコロ往生できるかを、徹底的に語り合う。参加者募集中。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク