スポーツ

イチローを屈辱トレードに追い込んだ「凄絶イジメ」と「弓子の占い」(3)

星野がいなければ中日OK

 トレード先のヤンキースは、放出を受け入れたイチローの希望球団だった。

「かつてイチローは『ヤンキースタジアムは特別だから、一球一球のプレーを大切にしたい』とまで話していた。諸事情で結局流れましたが、球宴でイチローが唯一ホームラン競争への出場をOKした年があり、それは同球場が開催地だったからです。また、メジャー1年目にやはり球宴出場を果たした際には、ロッカールームでバーニーのユニホーム上下を借りて試着。それで満足すると、オフィシャルのカメラマンにすら証拠写真を撮らせなかった。悪ふざけしてもいい場面でのそんな態度に、本気さを感じましたね」(前出・メジャー担当記者)

 そんなイチローがついに憧れのヤンキースに入団を果たしたわけだが、役割は今季絶望となった外野手・ガードナーの穴埋めと言われている。よほどの成績を残さなければ、今オフの再契約はないのが既定路線。

 つまり今回のトレードは、日本プロ野球界への復帰機運も高めているのだ。

「巨人・渡辺恒雄会長(86)は今年、本人に監督打診までして熱心にラブコールを送っている。巨人ならば、たとえ力の衰えたイチローでも10億円は用意するでしょう」(巨人番記者)

 巨人一歩リードのように思われるが、実は対抗馬がいる。地元球団として、イチローが幼少の頃から応援してきた中日だ。オリックス在籍時代にも、中日の応援に球場まで足を運び、日本シリーズを観戦したほど筋金入りのファンである。

「マリナーズ時代のイチローが、子飼い記者以外の取材にはまともな対応をしなかったのは有名ですが、例外として、テレビやラジオなど名古屋のメディアが訪れると親切にしましたね」(メジャー中継関係者)

 ヤンキース入りを実現したように、イチローにとって中日入団も悲願となる。

「高校時代のイチローは父親の売り込みもあり、中日のスカウト陣と相思相愛だった。ところがドラフト指名直前に、当時の星野仙一監督(65)はイチローを投手として見ていて、戦力にならないと判断、鶴の一声で指名を回避しました。だからイチローは、前回のWBCで星野監督就任説が流れると非公式にノーを突きつけたんです。でも、今は中日に星野監督はいませんからね」(前出・球界関係者)

 日本球界に戻れば、地元がイチローをいじめることなど皆無だろう。

 いずれにせよ、ヤンキース・イチローが誕生したばかりだというのに、同時に「50まで現役」と語っていた天才打者の晩年も、いよいよ近づいてきている‥‥。

カテゴリー: スポーツ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
2
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
3
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか