芸能

ビートたけしの金言集「“ニコニコ超会議”初参戦でしゃべり倒し」

「何だかよくわかんねーけど、好き勝手しゃべってればいいだろ?」

 2017年4月29日、「ニコニコ超会議」に初参戦するため、15時半に幕張メッセに入った殿は、楽屋に到着すると、先の発言を漏らしたのです。ちなみに、ニコニコ超会議とは? インターネット動画会社が主催する、世界最大規模の参加型複合イベントであり、今年は来場者数が15万人を超えた、恐ろしく人が集まるお祭りです。で、イベント当日の2週間前、ニコ超会議出演に備えた打ち合わせの場で、イベント主催者側から、“たけしさんは本当に会場に来るのか? といった、いつものテレビのノリで盛り上げて、観客をやきもきさせてからご登場いただくのはいかがですか?”と、ある意味、“ビートたけし登場の定番スタイル”を提案されると、殿はすぐさま、

「でも、あれだな。『たけしが本当に来るのか?』なんて言っても、こっちは3時間も前から楽屋入って、打ち合わせなんか2回もやっちゃって、弁当までしっかり食って待ってたんだから。だいたい客だって薄々、俺が来てるの気づいてるに決まってんだから。いまだにこんなことやってる自分が情けないよ。それだからテレビがつまらなくなったなんて言われるんだよ! だからネットに負けてるなんて言われるんだよ! なんて言ってやるか」

 と、ご自分を引き合いに出し、近年よく聞く“今の若い子はテレビを見ないで全てスマホで済ませている”といった問題を、軽く茶化した発言をするのもありだな、と、逆に提案していました。そして、

「まー、好き勝手わーわー言ってりゃ、1時間なんてすぐだろ」

 と、“どこへ出たって、いつだってオイラはビートたけしとしてしゃべるから、何の心配もいらないぜ!”といった感じで、打ち合わせを切り上げたのです。

 そんな打ち合わせがあった2日後、殿から、

「ところで、ニコニコ超会議って何だよ?」

 と聞かれた時は、少しばかりズッコケましたが‥‥。

 で、イベント本番での殿は、その日の夕方のネットニュースに、〈たけし降臨。超会議で毒舌連発。観客圧倒〉と書かれるほど、「カツラ」「不倫」「お笑い」といったテーマについて、余すところなく語り散らし、会場を後にしたのです。

 そんなイベントから2時間後、いったん別れた殿と、夜、今度はテレビの仕事でお会いすると、

「どうだ? ネットで今日の俺のやつは騒ぎになってるか?」

 と、確認があり、すぐさま先のネットニュースの反応を報告すると、

「あんなんでいいなら、毎日出てって、しゃべってもいいけどな」

 と、この日だけでも、ニコ超会議、特番打ち合わせ2本、レギュラー番組生放送と、いつもどおり多忙でありながらも、毎日動画配信している、どこぞのユーチューバーのようなことを言い出し、“意外とネットと相性がいいのでは?”と思わせる、殿なのでした。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
スーパーフォーミュラでまた「事件」を起こした女子大生レーサーJUJUに「許せない」
2
菅野智之に緊急事態「オリオールズ⇒ドジャースorカブス」水面下のトレード駆け引き
3
「リチャードは劣化型サトテル」阪神ファンが揶揄する巨人「岡本和真の代役」本当の実力
4
江戸時代の「家政婦は見た!」将軍のシモの処理をする「大奥の女中」のスパイ活動
5
渡嘉敷勝男が非情断言!亀田和毅の世界タイトル戦は「KO負けでしょう」