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拝啓、村田修一「悲願のビールかけ」を心から喜べますか?(3)「男・村田はやめてください」

 そんなあなたを襲った悲しすぎる事件がもう一つありました。阪神戦でのファンからのヤジです。

「巨人のアライさんも頑張ってください」

 あなたと似ている「アライさん」といえば、恐らく阪神の「新井貴浩さん(35)」でしょうか。

 プロフィールと成績を見れば、確かに共通点だらけです。背番号25で三塁手のスラッガー。弱小球団から超人気球団にFA移籍し、4番に座ったものの、降格の憂き目に。今季は打率2割台中盤、10本前後の本塁打。チャンスに弱いのも同様で、得点圏打率は「本家」が2割2分7厘、あなたも2割3分7厘と、似たような数字です。そして併殺打数は「本家」がリーグワースト8位タイの12に対し、あなたは3位の15。17でトップを走るDeNA・ラミレス(37)を射程圏に捕らえ、唯一の“タイトル奪取”の可能性を匂わせます(いずれも9月11日現在)。

 そんなあなたを、チーム内では陰で「アライさん」と呼んでいるとのこと。その「本家」が鎮座する5位・阪神のフロントも、こう言っているそうです。

「編成担当からは『今年、唯一よかったのは(昨オフに)村田を本気で獲りに行かなかったことだ』との声が出た。村田と同じ日大出身の和田豊監督(50)も『いらない』と言っていたし」

 それにしてもなぜ、こんな惨状に身を置くことになったのでしょう。チーム関係者に聞くと、興味深い話をしてくれました。

「移籍が決まった時点で勝手に巨人というチームを意識して、腰が引けていた。横浜時代は『男・村田』なんて呼ばれていましたが、『男・村田はやめてください』とマスコミに頼んできたり。『男』を取っておとなしくなり、DeNA戦の試合前練習では、かつてかわいがっていた筒香嘉智(20)に『村田さん、いつから守備の人になったんですか』と皮肉られても、怒るどころか笑顔で対応していた。『おいおい、横浜時代の村田はどこへ行った』と、選手たちも笑っていますよ」

 4番を外されようが、バントさせられようが、「巨人というチームだからしょうがない」と、あなたは言います。完全に牙を抜かれ籠絡されてしまったから、これだけ屈辱にまみれ、坊主頭をナデられても笑っていられるのでしょう。

 打撃成績についても、あるセ・リーグ球団のスタッフが分析してくれました。はたしてそれにお気づきかどうか‥‥。

「右打ち、センター返しが多いが、それなら谷佳知(39)のほうがよほどうまい。走者二塁でヒットを狙ったりと、横浜時代のフルスイングの魅力がなくなり、打撃も崩れた。そもそも本塁打のない村田に存在価値はありません。今後、CSでも競った場面では使えないだろうし、ここまでされたら非情采配は2回も3回も同じ。原監督に好き放題やられるでしょう」

 あなたを除いて猛打の巨人は優勝目前です。「勝てるチームに行きたかった」という巨人での悲願のビールかけ。その歓喜の中で、あなたは心底、うれし涙を流せるのでしょうか。いや、よけいな心配、失礼いたしました。この不安が杞憂に終わることを祈って─。

敬具

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