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ことに首都圏に林立する高層マンションでの生活維持は、準備なくしては困難を極めるだろう。エレベータの停止で、さながら陸の孤島となるのだ。
「困るのはトイレです。高層マンションの上水道は揚水ポンプを動かす電力が止まり使えなくなる。用を足すのに、いちいち30階、40階を歩いて上り下りしなければならない。水を使わない簡易トイレが必要です。それにライフラインが止まった時のためにカセットコンロ、ガスボンベなど煮炊きの準備も必要です」(住宅ジャーナリスト)
三宅島の例を引くまでもなく、噴火は長期化するおそれがある。浄水場もいずれ稼働しなくなるという。
「火山灰が沈殿して、層のようになるんです。するとやがて、浄化システム自体が詰まり、水道水が止まる」(渡辺氏)
テレビも停電では役に立たない。携帯電話も一定期間使えなくなり、通信手段を奪われるだろう。ラジオが、生き延びるための情報収集ツールになる。乾電池の備蓄は重要だ。
「小型の自家発電機とそのための燃料の準備はハードルが高いですが、いざという時には心強いです。冷蔵庫の食材をもたせるための時限通電や電池の充電など、ここぞという時に電気が使えます」(前出・住宅ジャーナリスト)
忘れがちだが、銀行ATMも使えなくなるので、いくばくかの現金は手元に置いておきたい。
また、降灰が2センチ以上になると、目、鼻、喉、気管支系に健康被害が起こるという。
「火山灰の細かい粒子はとがっているので、コンタクトレンズは外してください。そうしないと、角膜剝離を引き起こします」(前出・木村教授)
外出時は防塵マスクをし、ゴーグルを身につけ、完全武装する。三宅島噴火の際、村役場が帰島した島民に配っていた灰を通さない火山灰用マスクが有効だと渡辺氏は言う。
長袖シャツに、帽子やカッパを身につけて、灰を落としやすい態勢を整える。歩きやすい靴の準備は必須だ。
さらに、農業用ポリフィルムや家庭用ゴミ袋、ビニール袋、ポリ袋、ガムテープなどは今から買い置きしておくべきだ。
「情報機器など降灰中でも使うものはポリフィルムか、ビニール袋に入れて本体を守ることです。サッシには目張りをし、隙間から部屋の中に灰が入ってこないよう注意する」(前出・木村教授)
とはいえ、目張りをしても、噴火が長期間にわたるともたない。
「致命的なのは赤ちゃんです。まさか、赤ちゃんにマスクはさせられないでしょ。夏の暑い盛りに部屋に閉じこもるのは健常者でも大変です。結局、災害弱者は火山性微動が起きたという気象庁からの情報が発信された段階で、首都圏から脱出するしかありません。まごまごしていたら、交通機関がストップして動けなくなる」(渡辺氏)
宝永の噴火は半年もの間、江戸の庶民に地獄の苦しみを与えたという。
たとえ、噴火が収まっても、日照不足と荒れ放題の耕地で農産物は極端な品薄と高値が予想される。被害総額2・5兆円─数字からはわからない苦しみを日本人は味わうことになるが、このマニュアルを参考におのおの知恵とくふうで危機を回避してほしい。
生き延びよう!
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