社会
Posted on 2017年11月30日 09:58

インスタグラムに投稿する写真で「うつ病」がわかる!

2017年11月30日 09:58

 うつ病は年々増えているのに、自分がうつに気づかない人はさらにその何倍もおり、みずからの不調に人知れず悩んでいるといわれる。しかしインスタグラムに投稿する写真で「うつ病」がわかるという。

 米ハーバード大学のAndrew Reece氏と米バーモント大学教授のChristopher Danforth氏の研究チームは、SNSの「インスタグラム」に投稿される写真を、みずから開発した「うつ病」の徴候を検知するAI(人工知能)プログラムで解析すると、約7割の確率でうつ病を正確に診断できた、と最近「EPJ Data Science」オンライン版に発表した。

 厚生労働省の発表によれば、この10年間で我が国のうつ病の患者数は約3倍、110万人超にも増えた。さらに、季節の変わり目に起こる「季節性感情障害」という症状もあることもわかり、これからの季節には「冬季うつ病」が起こりやすくなる。いずれにせよ、自分がうつに気づかない人はその何倍もいる。精神医学分野を研究している名古屋大学大学院医学系研究科の尾崎紀夫教授はこう語っている。

「女性なら5人に1人、男性なら10人に1人が、一生のうち一度はうつ病にかかる。うつ病は心の病、心の症状であると同時に脳の病気で、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が減少し、情報伝達がスムーズに行われていないことが原因だともいわれている」

 今回発表された研究の成果は、みずからの不調をうつとは知らず、人知れず悩んでいる人たちに役立つだろうと期待が寄せられているのだという。ではその判別ポイントだ。うつの人が投稿する写真に表れる現象を要約すればこうだ。

1.色では青色と灰色が強く、全体に暗く、ぼんやりしている。

2.モノトーン加工を好んで使う。

3.顔のアップが少なく、引きの写真が多い。正面の写真が少なく、斜めや横からの写真が多い。

4.他人と一緒の写真が少なく、自撮り写真が多い。

5.投稿頻度は高め。コメントは多いが「いいね!」は少ない。

 一口に言えば暗い写真ということか。

「うつ病の症状は、十分な休養と正しい治療により、うつ病患者の約80パーセントは、1年以内にほぼ発病前の状態に戻ることができる」(尾崎紀夫教授)

 思い当たるフシのある方は早めに医者に相談するといい。

(谷川渓)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月01日 08:15

    毎晩、家族でテレビを囲む。その画面の向こうで、こちらも「見られている」かもしれない。そんな話が近年、じわじわと広がっている。「盗聴装置が仕込まれている」「スパイ機器だ」……。SNSに流れる過激な言葉をそのまま受け取る必要はない。だが「スマー...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月01日 08:30

    3月16日の確定申告期限が刻一刻と迫る中、国税当局が不穏な動きを見せている。ターゲットは、SNSやマッチングアプリを主戦場に男性らから多額の「手当」を吸い上げるパパ活女子、そして華やかな生活を売りにするインフルエンサーたちだ。かつては「男女...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    エンタメ
    2026年03月03日 07:00

    小学館の漫画アプリ「マンガワン」をめぐる問題が、波紋を広げている。発端は、過去に児童買春・ポルノ禁止法違反で罰金刑を受けていた漫画家が、別名義で新連載を開始していたことだ。編集部は起用判断の不備を認め、当該作品の配信停止と単行本の出荷停止を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/24発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク