社会
Posted on 2017年12月20日 17:55

呑んべえ医師が実践する「体に正しい飲み方」(2)カラオケは声帯に大ダメージ

2017年12月20日 17:55

 酒席が始まり30分もするとトイレに行きたくなる。一度行ったら最後、せきを切ったように尿意を催すことがあるが、左党の多くは「おしっこと一緒にアルコールも出てくれるんだから大丈夫!」と思いがち。

「腎臓専門医の話では、お酒を飲んでトイレが近くなるのは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制されるためで、ビールの場合、実際に飲んだ量の1.5倍の尿が出てしまう。つまり、そのまま飲み続ければ脱水症状を引き起こす可能性が高いということです」

 健常者の尿の色は通常、淡い黄色を帯びている。だが、酒を飲み、水分が補われないと腎臓の働きが低下。尿の色はしだいに濃い黄色に変わり、さらに量も減ってくる。

「これが脱水のサイン。ですから、お酒を飲む際には必ず隣に水が入ったチェイサーを置き、こまめに口にすること。あとはトイレでおしっこの色をチェックすることも重要です」

 さらに、杯を重ねるにつれ、顔が赤くなるという人も多いが、実はこれも要注意信号。アルコールを飲んで顔が赤くなるのは、体内でアルコールが代謝される際に発生する、アセトアルデヒドの毒性が大きな原因だという。このアセトアルデヒドの分解能力には個人差があるため、

「隣にいる彼女の顔が桜色になったらかわいい、と思うのではなく、これ以上飲ませたら危ないな、と思ってください」

 飲み始めてから数時間。楽しい時間も過ぎ、一次会がお開きになり、誘われるままに二次会のスナックへ。ところが、ここにも危険が伴うという。

「耳鼻咽喉科の医師によれば、飲酒後のカラオケは声帯には最悪で、無理に自分の声より高いキーで歌うことに加え、振り付けを踊りながら歌うと呼吸量が増え、さらに喉を乾燥させるので、声帯にはダブルダメージを与えるのだとか。ですから、二次会はカラオケ店ではなく、静かな店を選んだほうがいいでしょう」

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク