芸能

NO1ヒットメーカー売野雅勇が明かす“80年代アイドル”の戦乱(1)河合奈保子が初めて見せた涙

20160901q-2

 ニッポンの「アイドルブーム」が頂点に達した80年代、その勢力を盤石にした作詞家がいた。70年代を阿久悠、90年代以降を秋元康とするならば、80年代に最も輝いたヒットメーカーが売野雅勇である。今なお伝説として語られる“80年代アイドル”の戦国時代を、ここに余すところなく伝えよう。

〈作詞活動35周年おめでとうございます。せっかくのお誘いですが、まだマスコミの前に出る状態ではなく、記念コンサートの出演を辞退させていただくことをお許しください〉

 文面に誠実さがにじみ出る。松田聖子と同じ80年にデビューし、幅広い層に愛された河合奈保子(53)が、作詞家・売野雅勇氏に送ったメールである。

 売野氏の作詞活動35年を祝い、8月25日には詞を提供した藤井フミヤ、鈴木雅之、中村雅俊らが集い、中野サンプラザで盛大な記念ライブが開催される。多くのヒット作を手がけた奈保子にも“ダメ元”で依頼したが、約20年の「事実上の引退」に終止符を打つことはなかった。それでも、と売野氏は言う。

「メールの最後を〈日本は暑いですか? オーストラリアは今、冬だから寒いです〉と結ぶのは、彼女らしい気遣いを感じました」

 96年の結婚と同時に芸能活動を休止し、現在はオーストラリアに移住して主婦として暮らしている。8月31日にはアイドル時代の写真集とライブDVDが同時発売されるなど、本人不在にもかかわらず、その人気は再燃するばかり。

 売野氏は13枚目のシングル「エスカレーション」(83年)で初めて組み、奈保子にとって最高売り上げ(34.9万枚)をもたらしている。さらに、その後はトータルのプロデュースも担当するようになった。

「海外のレコーディングにも同行しましたが、そこで初めて涙をこぼす場面を見ました。彼女は新人賞の授賞式でも『泣くと歌えなくなるから』と涙を見せないことで有名でしたが、この時はアメリカ人のディレクターが厳しかったせいか、あるいは、うまく歌えなかったせいか、悔しそうな表情でした」

 売野氏に「絶対に1位をとれ」と指令が下ったのは、奈保子のデビュー5周年シングルであった。新たな気持ちで臨むという意味を込め、タイトルは「デビュー~Fly Me To Love」(85年)と決まっていた。

「21作目にして初めて1位をとれてホッとしました。彼女とは長く組んでいて、イヤな思いをさせられることが一度もなかった」

 さて売野氏は、広告代理店のコピーライターや、ファッション誌の編集長という経歴を経て、81年にシャネルズの「星くずのダンス・ホール」で作詞家デビュー。広告出身のキャッチーな言語センスは、新人のデビューに起用されることも多かった。

 その一人、本田美奈子(享年38)のデビュー曲は、なんと「殺意のバカンス」(85年)というアイドルにあるまじきタイトル──。

「彼女自身の歌唱力が高いこともあって、フリフリのアイドル路線を否定していた。それに音楽出版の担当からも『インパクトのあるタイトルでいきましょう』という注文でした」

 もう一つ、倉沢淳美(49)のソロデビュー曲「プロフィール」(84年)も、歌詞に倉沢の生年月日、身長、性格などが盛り込まれた斬新な詞であった。

「下敷きにしたのは、湯川れい子さんが書いた松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』です。あの歌では『伊代はまだ16だから』という歌詞が話題になり、それをさらに拡大した形。ただ、あれだけ自己紹介のフレーズが続くと、どうオチをつけるかに苦心して『あ~つみ』と連呼させるしかなかった」

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    出荷本数26万本の隠れヒット!「ころころ歯ぶらし」はお口のトラブルに万能の歯ブラシだッ!

    Sponsored
    43394

    お口のトラブルを気にされている方の大半が、「もっとしっかり磨かないと!」と、力いっぱい歯を磨いてしまっていないだろうか? こういった“ゴシゴシ”磨きは歯や歯ぐきに負担をかけてしまうので、口内環境に悪影響を与える可能性が高い。またお口のトラブ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

    へぇ~納得!女性が夢中になる男の自信復活“本命サプリ”とは あなたはこう感じることはありませんか?

    Sponsored
    72842

    「彼女が泊まりに来てくれなくなった」「女性と一晩過ごしたが、その後連絡が取れなくなった」「自分に自信が持てなくて、女性に積極的にアプローチできない」ある女性のホンネを調査したアンケートでは、相当数の人が「パートナーはパワーがみなぎっている方…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    48年26万人超の毛髪研究が導きだした「超話題の頭皮ケア」、今から始める育毛活動はコレ!

    Sponsored
    71839

    40歳を過ぎた頃から気になりはじめた我が頭髪。朝起きると枕には抜けがパラパラ、シャンプーあとの排水口には抜毛がドッサリ‥‥。それらを横目で見ながら、「まだ大丈夫」なんて思っていたのもつかの間。最近は残業続きでストレスも増えるうえ、忙しさでロ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
細川茂樹「事務所契約解除」のウラに意外すぎる「バッチバチ素顔」
2
あなたも警察に弱みを握られる?「FC2」の視聴は犯罪なのか!?
3
オネェに転向?新庄剛志の変わり果てた風貌に「見た目のほうがしくじってる」
4
「お願い笑って!」やっぱり目が死んでいる!?すみれの自撮りに心配の声
5
宮沢りえと温泉旅行の森田剛、艶系女優との破局は元カノ上戸彩の助言だった!