スポーツ

アメフト騒動を批判したサッカー本田圭佑に「決定的に欠けている」視点とは?

 サッカー日本代表のMF本田圭佑が、世間をにぎわせている日大アメフト部の危険タックル問題に対して持論をツイートした。本田は5月23日に「毎日寄ってたかって責め続けるようなことでもないでしょう?」とメディアの報道姿勢を批判。また同問題に対して発言し続ける人々に対しても「このニュースにいつまでも過剰に責め続ける人の神経が理解できないし、その人の方が罪は重い」と断罪したのである。

 このツイートに賛否両論が寄せられる中、そのほとんどは本田への批判となっている。サッカー記者からも「こんな薄っぺらいツイートでこの問題をまとめてほしくないな」と非難されるなど、身内であるサッカー関係者からも発言を疑問視されている状況だ。

 ただ本田が何かにつけて「宇宙語」を発するのは広く知られるところ。5月14日に出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)では「プロフェショナルとは、ケイスケホンダ」と発言し、ネットでは「パワーワードが誕生!」などともてはやされている。それゆえ今回のツイートも、そんなパワーワードによるものなのだろうか?アメフトに詳しいスポーツライターが指摘する。

「本田の反応は、断片的な情報を聞きかじっただけの人にありがちな『薄っぺらい』反応です。本田が示した文章では、この危険タックル自体は、すでに終わったプレーであり、あとは真相を究明すればいいとのスタンスなのは明らか。しかし本件は決して『終わった件』ではなく、まさに現在進行形で展開している大きな事件の真っ最中なのです」

 たとえば本田がツイートした時点ではまだ、日大の内田正人前監督らが同日に緊急会見を行うことは表明されていなかった。そもそも、被害者選手が所属する関西学院大学に対して日大が回答書を提出する期限は翌24日に設定されており、世間の注目は「どんな回答を出すのか?」という未来に対して向けられていたのである。

「内田前監督らの緊急会見を受け、被害者選手の父親はフェイスブックでコメントを発表。事件の真相を究明するため、試合を撮影した映像の提出を募っています。このように危険タックル事件はこの瞬間にも、新たな局面を迎えて続けているのが実情。そういった状況を知らずに、本田がこの件を『終わった試合についてグダグダ言ってる』と断じるのであれば、その態度こそ『罪は重い』のではないでしょうか」(前出・スポーツライター)

 本件については馳浩衆院議員や鈴木大地スポーツ庁長官も事の成り行きに注目する態度を表明している。今回ばかりは本田の宇宙人ぶりも、マズい方向に出てしまったようだ。

(金田麻有)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件