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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「畑中葉子」(2)引っ越し先に平尾さんがいたなんて
テリー 平尾さんの歌謡教室には、何がきっかけで通うことになるんですか?
畑中 私、八丈島の生まれなんですが、父の仕事の関係で中2の時に家族で東京のマンションに引っ越したんです。そしたら、隣の隣が先生のお部屋だったんですよ。
テリー ええっ、平尾さんと同じマンション? ということは、相当なお金持ちじゃない。
畑中 父は設計士で、その頃は景気がよかったみたいです。昔は週末、八丈島から東京まで飛行機で来て水道橋の歯医者に歯の矯正に来ていました。でも、16歳の時に父が他界して、生活が180度変わるんですけど(苦笑)。
テリー 畑中さん、お嬢様だったんですねェ。それは知らなかった。
畑中 実は、幼い頃から歌手に憧れていたんですよ。当時は麻丘めぐみさんや浅田美代子さんが大好きで。でも、当時はアイドルって雲の上の存在じゃないですか。バカにされるんじゃないかと思って、両親にはなかなか言えなかったんですね。だから、これはチャンスだと思って、ベランダでゴルフの練習をされている先生に「こんにちは」なんて挨拶して、スカウトされるのを待っていたんですけど‥‥。
テリー さすがにそれだけだと、無理でしょう。
畑中 フフフ、ですよね。でも、中3の時に、ついに原宿でスカウトされました。母には猛反対されたんですが、父が「近所のよしみだから先生に相談してみよう」と。そしたら先生が「歌謡教室でレッスンしたらどうですか」とおっしゃってくださって、高校入学と同時に通い始めました。さすがの母も「有名な先生だし、ご近所だから安心だ」と許してくれたんです。
テリー じゃあ、引っ越し先に平尾さんが住んでいなかったら、まったく違う人生だったんですねェ。「カナダからの手紙」は、そのあとすぐ?
畑中 デビューが決まったのは高2の時ですね。「本科」というクラスに上がると、レコード会社や芸能プロダクションのオーディションを受けに行くことができるんです。ずっと落ち続けていたんですが、ある時「カナダからの手紙」という先生の曲のオーディションがありまして。
テリー あ、その曲のためのオーディションなんですか?
畑中 そうなんです。しかも受けた際に、先生のデュエットの相手とは聞かされていなかったんですよ。
テリー それに合格したんだ。よくできた話だなァ。でも、普通の高校生が、いきなり大ヒット歌手になるわけじゃないですか。当時どう思ってたんですか?
畑中 う~ん、忙しかったですけど、思ったほど何も変わらなかったというか。事務所にも普通に電車で通っていましたし、お給料は母に渡して私は月5000円のお小遣いをもらっていただけなので。自分では「まるで2人の畑中葉子がいる」みたいな感じでしたね。
テリー 確か、最初の結婚はずいぶんと早かったですよね?
畑中 はい。平尾先生と1年間デュエットさせていただいたあとなので、20歳の時ですね。あれ、実は事務所にも内緒だったんです。
テリー 年齢もさることながら、当時あれだけのヒットを出した直後だから、なおさら驚きましたよ。
畑中 ああ、外から見ていたらそうですよね、最後は引退するって言いだしちゃうんですからね(笑)。でも、当時はいろいろあったんですよ。
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