スポーツ
Posted on 2018年07月25日 05:58

「99年夏の甲子園」埼玉大会で聖望学園を初優勝に導いた阪神の“精神的支柱”!

2018年07月25日 05:58

 昨年、日本プロ野球史上50人目となる2000本安打を達成した鳥谷敬(阪神)。チームの生え抜きとして、精神的支柱として、もはや欠かせない存在となっている。

 鳥谷は高校時代から聖望学園(埼玉)が誇る強肩強打のショートとして、スカウトから熱い視線を送られていた。そしてその強肩ぶりは“投”でもチームの貴重な戦力になっていた。広い守備範囲と強肩で内野陣を引っ張るだけでなく、ひとたびマウンドへ上がれば最速143キロの直球で打者を圧倒する“ストッパー”として活躍していたのである。

 鳥谷が最後の夏を迎えた1999年の埼玉県予選はシード校8校がすべてベスト8入りし、強豪校が順当に勝ち上がった大会となった。その中で決勝戦まで勝ち進んだのが、5回戦からの3試合をすべてサヨナラで勝利した聖望学園と、準決勝で9点差をひっくり返しての劇的勝利を収めた埼玉県が誇る強豪・浦和学院。勝利への執念を見せたこの両校の戦いとなった。特に聖望学園は創部18年目にして春夏通じて初の甲子園出場がかかっているだけに、絶対に負けられない戦いであった。

 試合は初回から動いた。1回表、浦和学院は先頭の冨田が初球をセーフティバントし、出塁。続く2番・増田がエンドランを成功させ、無死一、三塁とチャンスを拡大させる。ここで3番・山崎はセカンドゴロ併殺に倒れたものの、この間に三塁ランナーが返って1点を先制したのだった。

 しかし、3回裏に聖望学園が反撃に転じる。1打同点のチャンスで4番・宮崎がライト前へポトリと落ちる同点タイムリー、さらに5番・北堀もライト前へ運び2‐1と逆転に成功する。さらに4回裏には一、三塁のチャンスから3番を打つ鳥谷が左中間を抜く2点タイムリー二塁打、4番の宮崎も左中間へのタイムリーを放ち、5‐1とリードを広げたのである。

 聖望学園は先発した池田に代わって4回から鳥谷をリリーフに送った。その鳥谷が8回まで相手打線に1安打しか許さない好投を見せる。その間に聖望学園はさらに1点を追加。最終回に鳥谷は2安打で1点を許すも、最後の打者をセカンドゴロに打ち取って6‐2で快勝。こうして鳥谷は聖望学園野球部が創部されてから18年目での夏の埼玉県大会初優勝に大きく貢献したのだった。この鳥谷の野球センスは高校時代からスバ抜けており、そしてプロ生活15年目を迎える今季も、なおも衰えることはない。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年11月02日 15:30

    脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年11月04日 13:00

    泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年11月05日 17:00

    毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク