宮崎美子、安達祐実、田中麗奈‥‥、CM出演を足がかりに大物スターへ羽ばたくケースは数多い。今日もテレビCMから続々生まれている新進CM美女を、アイドル評論家の高倉文紀氏が、いち早く青田買いする。
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「ドラマや映画は時間をかけて視聴者に好きになってもらう余裕があるが、インパクトで注目を引かなければならないCMでは、ズバリ、ビジュアルのよさは不可欠です。さらには、時にかわいらしく、時にセクシーさを兼ね備える要素まで求められることになります」
CM女王の上戸彩や好感度の高いガッキーを追撃するのは、現在放送中の「日清SPA王」CMで寸胴ナベの彼氏相手に別れを告白するコメディタッチのCMが話題の武井咲(17)。
「他にも資生堂の口紅のCMでは潤んだ唇でチュッチュとキス顔を連発させるなど、10代には見えない、しっとりとしたセクシーさを見せつけています」
CM契約は7社と、CM新人女王レースでダントツのトップを走る武井は、来年のNHK大河「平清盛」にも出演が決まっている。「久々にCM発信で注目を集めたのがドコモCMで桑田佳祐と共演した木村文乃(23)でしょう。本人はCMのイメージどおりのしっとりした大人の女優さんなんですが、個人的には『サッポロ一番 塩カルビ味焼そば』で『塩カルビ味でゴワス』というセリフがお茶目なCMがオススメです。本人は演じるのが恥ずかしかったと話していましたが、男目線では、その恥じらいがかわいらしいんです。」
現在、CM契約は4社、ドラマにもゲスト出演する注目株だ。木村以外でもCMで好演する若手女優が増えている。
「映画『告白』で注目を浴びたのが橋本愛(15)です。
『サントリーす」BOSS 贅沢微糖』のCMでは、お人よしサラリーマンを演じる大森南朋をジッと見つめる謎めいた美少女を好演しています。
また、コンタクトの『アイシティ』で小躍りした客のわけを聞かれ、『話すと長くなります。実際に来ていただくと理由がわかります』と答える店員を演じているのは草刈麻有(18)です。草刈正雄の娘さんで、複数の映画に出演しており、役柄によって変わっていくタイプです」
「三井のリハウス」「ポカリスエット」など、美少女を多数輩出するスター登竜門となる人気シリーズも見逃せない。「昨年までポカリCMに出ていた川口春奈(16)は、宮沢りえ、一色紗英に続い両CMに出演したことで話題となりました。また田中麗奈、堀北真希など代々大物が出演している『サントリーなっちゃん』シリーズに今年から出演しているのが三吉彩花(15)です。中学生とは思えない大人っぽさと透き通るような正統派の美少女と言っていいでしょう」
今やCM界は〝インパクトのあるビジュアル力"優先の傾向にあるという。
「最近の傾向としては、プロポーションがいいグラビアアイドルからは、優香以降、大物スターが生まれにくくなっている。むしろ男女ともに万人受けするようなルックスが要求されます。その意味では『積水ハウス』のCMに出演中の剛力彩芽(19)はティーン雑誌のモデル出身ですが、今年からショートカットに変身し、ボーイッシュで、しかも、ちょっとセクシーという絶妙のバランスを持つ美少女として注目しています」
15秒間にシンデレラは隠れている。
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