着々と外堀が埋まりつつある次期監督問題。もし実現すれば、その衝撃度は計り知れないが、球団はさらなる「隠し玉」を用意するつもりだという。西武グループ関係者が明かす。
「清原氏と同い年で仲のいいデニー友利氏(44)の投手コーチ就任が念頭にあります。デニー氏といえば、08年から09年までレッドソックスの巡回コーチを務めた経歴を持つ。その関係で、松坂大輔(31)の西武復帰を画策するという話もあります」
松坂は今年6月、右肘の腱移植手術を受けてリハビリ中。復帰は来年後半になるとされている。メジャー担当記者によれば、
「松坂とレッドソックスとの6年契約は来年で終了する。しかも、来季途中から登板したところで、すでに松坂抜きの先発ローテーションが組まれているわけで、アピールの場もさほどない。そのまま戦力外になる公算は大きいでしょう」
清原氏と松坂。西武ゆかりの二大スターが同じベンチに入るとなれば、話題性はきわめて大きい。
しかも、これだけではない、と先のデスクは言うのだ。
「野茂英雄氏(43)の投手コーチ就任を、球団が考えているようです。清原氏とは現役時代に『平成の名勝負』と言われる真っ向対決を演じた盟友で、同じ大阪出身ですから」
スターのそろい踏み。まさに夢のコラボレーションである。
はたして球団の思惑どおり、コトは進むのか。実は「清原監督」の実現にあたり、一つ障害があるのだ。「体調の問題ですよ。球界では何回か危篤説や一時は死亡説まで流れた。ある週刊誌がその情報を追って取材に動いたほどです。というのも、現役を退いてから激太りし、今や体重が120キロもあると言われている。大酒飲みゆえの暴飲暴食がたたり、肝臓がかなりヤバイ状態になったと。しかも現役引退の原因となった膝痛は治まらず、太った体はますます膝に負担をかける。『歩くのも座っているのもシンドイ』と漏らしていました。清原氏にしてみれば、これ以上体調が悪化する前にユニホームを着なければならない。だから『5年、6年も待っとられん』と本音を漏らしている」(前出・デスク)
前出・西武担当記者もその痛々しい姿を証言する。
「こないだも西武ドームで見かけましたが、足を引きずった状態で、階段を満足に上れませんでしたね」
だが、再びグラウンドに立つという野望のため、つらい体にムチ打って、「膝の負担を減らすため、プールでの水中運動をしていると聞きました。少しずつ体重を落としているようです」(前出・球団関係者)
来季、西武ベンチの奥に、精悍な顔つきで陣取る番長監督の姿を見ることはできるのか──。
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