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記事全文を読む→武一族「天才騎手のスパルタDNA」(11)「豊さんは酒を飲みすぎる」
豊にはもう一つ、場外での不安もあるという。
「夏競馬の北海道で乗る時は、夜になるとよく1人で酒を飲む。競馬関係者がよく使う、札幌のススキノにあるクラブでは、『さっきまで豊さんが来ていましたよ』と言われたことがあります」(前出・競馬ライター)
さらにある中堅騎手は、次のように嘆いて渋い顔をするのだ。
「豊さんは酒を飲みすぎる。デビューの頃から段違いに活躍した姿は皆の目標だったのに、今の体たらくにはがっかり。少し酒を控えれば、まだまだ(騎手の)寿命は延びるのに残念です」
酒の強さは兄弟そろって父譲り。幸四郎は物騒な事件にも巻き込まれている。
11年8月午前4時過ぎ、幸四郎は京都市内の中華料理店でハシゴ酒のシメとして麺類を食べようと、知人とともに入店。そこで別のテーブルにいた客の男と口論になり、顔面を殴られたのだ。京都府警東山署の警察官が急行する騒動に発展し、頰骨を骨折する重傷を負った幸四郎は4カ月の休養を強いられるハメに。この一件が響いてか、この年はデビュー以来最低のわずか7勝に終わった。
この骨折を診察した医師は「あなたの骨年齢は70代になっている」と衝撃通告したというが、
「175センチの長身ゆえに減量がキツくて栄養不足になるうえ、レースが終わると浴びるように酒を飲んでいた。中年どころか壮年の体になるのも無理はありません。恐らく、豊も同様でしょう」(前出・競馬ライター)
幸四郎はプライベートでは合コン好きで知られ、池添謙一、福永祐一と「合コン三兄弟」と言われるほどの「活動ぶり」は有名だ。音楽デュオ「ゆず」の北川悠仁と結婚した元フジテレビの高島彩との熱愛が発覚し、一時はそのまま結婚するとの報道もあった。ただ、最近は遊びをセーブしているフシがある。JRA関係者が証言する。
「函館競馬場でのことで、もう閉門して誰も残っていないはずなのに人の気配がする。よく見てみると幸四郎さんで、1人で黙々と走っていました」
いつも減量に苦しんでいる幸四郎が人知れず努力する姿だったが、その意外性をいかんなく発揮したことがある。昨年10月27日の東京競馬場で当日、双眼鏡でレースを追っていたスポーツ紙記者が振り返る。
「9Rの特別を逃げ切った時は4番人気でもあり、そんなにびっくりはしませんでした。続く10Rは逃げ粘って2着。この馬は9番人気で3連単12万円超の高配当でした。この2戦で終われば記憶に残っていなかったのでしょうが‥‥」
9、10Rは芝の特別戦、メーン11Rの赤富士Sはダートの準オープンだったが、ここも7番人気の馬で逃げ切ってしまう。
この日の騎乗は8鞍だったが、馬券に絡んだのはこの特別3戦だけ。馬の脚質を問わず好走させる技術がある兄に比べ、馬体が接触することも珍しくない中団からの競馬は苦手な弟。結果を出すのは逃げるか追い込むか、両極端のケースが多いのだ。「魔術師」の異名を取った父のDNAは、優等生の兄より弟が受け継いだ!?
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