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ルメールに異変!武豊の記録を抜き去る「最速2000勝」でも「やる気が感じられない。引退が近い」

 短期免許で初来日したマイケル・ディー騎手が、今週から騎乗する。ニュージーランド出身で、GⅠ勝利数15の若手ジョッキーだ。騎乗期間は4月26日(土)から6月25日(水)まで。身元引受調教師は国枝栄師で、契約馬主はDMMドリームクラブ。エージェントは戸崎圭太、武藤雅、舟山瑠泉を担当する中村剛士氏である。

 4月26日と27日はともに東京で、土曜は9頭、日曜も9頭に騎乗する。中でも土曜4R・3歳未勝利のオルグジェシダ、日曜10R・鎌倉Sのジャスリーが好走可能な期待馬ではないか。特にオルグジェシダは、牝馬同士の一戦なら勝ち負け必至だろう。なお、ダービーではデビューから3連勝中の毎日杯(GⅢ)勝ち馬ファンダムに騎乗する予定だ。

 外国人騎手といえば、前週に3勝を挙げてJRA通算2000勝にあと1勝となったクリストフ・ルメールにも注目だ。今週は土・日とも東京で、土曜は11R・青葉賞(GⅡ、芝2400メートル)のエネルジコなど7鞍に。日曜はフローラS(GⅡ、芝2000メートル)のヴァルキリーバースなど、6鞍がスタンバイしている。

 これまで2000勝を達成したJRA騎手は10人いるが、現役では5人目となる。2000勝までの最少騎乗回数は武豊の1万81回だったが、ルメールは前週まで9079戦であり、記録更新は確実だ。今週の騎乗予定馬のレベルの高さからして、あっさり成し遂げるだろう。

 ただし今年のここまでの成績は、決して満足できるものではない。海外遠征が多かったとはいえ、25勝でリーディング12位は、本人も納得いかないだろう。競馬ファンからは「やる気が感じられない。引退が近いな」という声が出ているくらいだ。

 そうした評価を払拭するためにも、今週の騎乗は重要である。なにしろ、エネルジコとヴァルキリーバースにはそれぞれ、ダービーとオークスの優先出走権(いずれも2着まで)がかかっているのだから。もし2頭とも失敗するようでは、競馬関係者からの信頼が薄れていくに違いない。

 そんなわけなので、間違いなく気合の入った騎乗が見られることだろう。とりわけ青葉賞にはモレイラも有力馬ファイアンクランツで出てくるので、両者の火の出るようなバトルが期待できそうである。

 そして次週にはダミアン・レーンがやって来て、NHKマイルC(GⅠ、東京・芝1600メートル)のサトノカルナバルなどに騎乗する予定だ。当面、外国人騎手から目が離せなくなる。

 では、グッドラック!

(兜志郎/競馬ライター)

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