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記事全文を読む→ビートたけしの名言集「『ビートたけし年表』はエピソードの宝庫」
前回からの続きになりますので、あらすじを少々──。
少し前、誰が何年にビートたけしのもとへ弟子入りしたかを明記した「たけし軍団年表」を作ってくれと、殿から頼まれたわたくしが、とりあえずベースとなるシンプルな軍団年表を作成して届けると、
「おい、ちょっと俺の年表も作ってくれ」
と頼まれたのでした。
で、早々に「ビートたけし年表」作成に着手したのですが、これがやはり大変難儀な作業だと改めてわかったのです。まず、殿の場合、芸人になる前の少年時代だけでも、山ほどの爆笑エピソードがあり、そこから大学生時代、大学を辞めて浅草へたどり着く前の新宿放浪時代等々、とにかくエピソードの宝庫なのです。例えば新宿放浪時代では、
「俺が住んでた風呂なしアパートの隣の部屋によ、旦那を亡くした未亡人が住んでたんだけど“あの人は旦那を亡くして、寂しくて男に飢えてるに違いない。だから若い男の体を見たら、きっとむしゃぶりついてくるぞ”なんて思ってよ、アパートのドアをわざと開けて、ポコチン出して素っ裸で寝てアピールしてたら、『変態がいる』って通報されて、警察呼ばれたんだから」
と。とにかく、改めて殿の人生を振り返ってみると、〈もうこの人は、芸人になるために生まれてきた人で間違いない!〉と、強く強く思えて仕方ありません。
で、たけし信者のバイブルである名著「浅草キッド」と「漫才病棟」で描かれる、“たけし芸人修行時代編”の爆笑必至な体験談と「オイラはかつて、こんなヤツを見た」等のエピソードの多さは尋常でなく〈売れる前に、すでにこれほどまでネタがあるのか!〉と改めて驚愕いたします。
例えば、浅草で殿が見たと言い張る、ある意味“ビートたけしの浅草アベンジャーズ”な面々の名前の一部を記すと、「浅草のアトム」「ターザン」「乞○のきよし」「銀幕破りのせいちゃん」「オペラのじゅうぞう」「ルーティン男」「シャチハタネームのヤクザ」等々、名前を聞いて想像するだけでもワクワクする面々のオンパレードなのです。
で、こういった面々に加え、最近もまた「そういえば、こんなヤツもいたよ」と、殿はアップデートしていくからたまりません。
そんな“新キャラ”の名前をやはり一部列挙すると「DHの珍さん」「寝ちんぼ男」「片足屋」「浅草のガンジー」等々。
どれも最高なのですが、字数の関係で「寝ちんぼ男」をどうぞ。
「昔、浅草に『寝ちんぼ』ってのがいたんだよ。そいつは警察無線を傍受してて、なんか事故があったりすると、救急車が来る前に先回りして現場に駆けつけて、何かもらえると思って、ケガした人の横に一緒になって寝てんだよ。これが浅草の寝ちんぼ男だよ」
こういった話を、誰よりも早く、殿の口から直に“漫談スタイル”で聞けるわたくしは、つくづく幸せ者です。はい。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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