スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「キムケンドリーム絶好の狙い目」

 年明け最初の明け3歳馬による重賞・京成杯が今週の中山のメインだ。距離がマイル戦から2000メートルになって久しいが、回を重ねるごとにクラシックで活躍する馬が多くなっている。

 舞台が中山で距離が2000メートルということになると、3月に行われる皐月賞トライアルの弥生賞、そして本番の皐月賞とも同じ舞台だけに、ファンとしても目の離せない重要な一戦ととらえるべきだろう。

 そうした視点でみると、今年は例年以上に顔ぶれがそろっているようだ。目下、未勝利──特別を連勝中のヒュッゲを筆頭として、成績はともかく、素質馬はかなり多く、馬券的にも興味は尽きない。

 まずはデータをひもといてみよう。

 この重賞に馬単が導入されて以降、これまでの17年間、その馬単での万馬券は4回(馬連0回)にすぎないが、1番人気馬は4勝(2着3回)、2番人気馬は3勝(2着2回)で、1、2番人気馬によるワンツー決着は2回のみ。

 大きく荒れることはないものの、簡単に決まりにくい、中穴傾向の重賞と言っていいだろう。

 しかも今年は前記したように粒ぞろい。抜けた存在は見当たらないが、それでもハイレベルで拮抗しているように思え、まさに頭を悩ます一戦だ。

 この重賞の距離が2000メートルに変更になったのが1999年。それ以降、牝馬が勝ったことも連対を果たしたこともないのだが、今年は、おもしろいことに牝馬が登録してきている。

 名手ルメール騎手とコンビを組み、注目されるのがスカイグルーヴだ。この馬は、かなりの存在で、きわめて高い評価を得ている。

 昨秋のデビュー戦を勝利で飾ったばかりだが、ほとんど追ったところがなく逃げ切り楽勝。2着馬に5馬身もの差をつけていた。

 しかもデビュー戦にしては、なかなかの好タイムで、すぐさまここを目標に調整されてきており、状態がさらによくなっていることは容易に察せられる。

 であるならここも、とみられて当然だろう。

 母はドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)の姉で、祖母はアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇)。そして曾祖母が女傑エアグルーヴ(オークス、天皇賞・秋)という良血。期待しないわけにはいかないが、穴党としてこの馬以上に評価したいのが、キムケンドリームだ。

 こちらも牝馬で、道悪の新馬戦を快勝したが、続く前走の黄菊賞は5着に敗れた。が、それで軽視するのは、いかがなものだろう。

 キャリア不足でもあっただろうし、流れにスムーズに乗り切れない面もあった。それでもしまいの反応は悪くなく、勝ち馬との差がコンマ6秒だったことを思えば、巻き返しがあっても不思議はない。

 実際、この中間の気配はよく、1週前の追い切りも文句なしだった。

 西村調教師も、

「使われてグンと良化しているし、満点の好気配。ここでも見劣りしない」

 と、強気の姿勢を崩しておらず、牡馬の一線級にぶつけてくること自体、期待のほどが容易に想像つくというものだ。

 この馬もなかなかの良血である。メイショウナルト(小倉記念、七夕賞)を兄に持ち、ベルワイド(天皇賞・春)、ルイジアナピット(阪神牝馬S)など、近親、一族に活躍馬が多くいる筋の通った血筋だ。

 レースセンスがあり、勝負根性がうかがい知れる馬。相手が強い牡馬だけに穴党としては絶好の狙い目で、大きく勝負したい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身