芸能

黒木瞳はデビュー作で男の上で腰を沈め…/子年生まれ女優の情欲場面(終)

 子年生まれには、実直でよく働く女が多いという。昭和を彩る世代の女優もまた、マジメにベッドシーンと格闘してきた。

 情欲場面の事情に詳しい映画ライターの松井修氏は、10月に還暦を迎える黒木瞳(59)を手放しで絶賛する。社会現象となった「失楽園」(97年、東映)など濡れ場作品は多いが、女優デビュー作の「化身」(86年、東映)こそ決定打だという。

「宝塚の娘役スターで、入団前から地元・福岡で知られていた美少女。そんな黒木の女優転身作で、いきなり4度も交わるシーンを見せたことが驚きです」

 役どころは、文芸評論家(藤竜也)の情婦になるクラブホステス。ウブな田舎娘が性の手ほどきを受け、しだいに変身していくという成長の記録である。藤との屋形船でのカラミでは、下腹部を愛撫までされ、ソファでは浴衣姿のまま後ろから抱かれる体勢で交わるシーンもさることながら、極め付きは旅館での最後のカラミだという。黒木は、男の上に乗る体勢で──。

「みずから腰を沈め、そのまま激しく悶えて果てるシーン。映画の中で女として成熟していく様子を描き、中年男の願望を満たしてくれる傑作です」(前出・松井氏)

 黒木は映画版だが、ドラマ版の「失楽園」(97年、日本テレビ系)の主演を飾ったのは川島なお美(享年54)だった。同じ渡辺淳一原作の「メトレス・愛人」(00年、松竹)でも官能ヒロインに扮している。

「映画の冒頭から3分もの長回しで交わるシーン。不貞相手役の三田村邦彦とキャンプ場のテントの中で抱き合います」

 川島のバストトップはふっくら隆起してインパクトがあり、対面で座った体勢、男に乗られる体勢に意向し、最後は後ろから抱かれる体勢で交わるシーンとなり、激しくピストンされる。

「三田村が左手で川島の腰をギュッとつかみ、右手で胸を揉むという見せ方で、川島も『あん、あんっ!』と絶頂に達しました」(前出・松井氏)

 日活映画に彗星のごとく現れた美保純(59)は、代表作「ピンクのカーテン」(82年、日活)で若鮎のようにピチピチとした肢体を見せた。兄妹の危うい関係を描き、シリーズ化されるほどのヒット作となった。さらに美保は、50歳を過ぎても「捨てがたき人々」(14年、アークエンタテインメント)で熟した美肌を見せている。

 豊満なバストで、たちまち80年代の性のシンボルに浮上した石田えり(59)は、情欲シーンのある映画出演が多い。異色なのは、大谷直子とのダブル主演で挑んだ「ダブルベッド」(83年、日活)であろうか。松井氏が仰天したのは、カラミも何度かあるが、ベッドの上で自分で慰めるシーンを見せたことだという。一流の女優がそんなシーン見せるなど皆無の時代だっただけに、

「あの場面には目を凝らしました」(前出・松井氏)

 松田美由紀の姉で、79年の朝ドラ「マー姉ちゃん」で主演に抜擢された熊谷真実(59)は、それから8年後に「女衒 ZEGEN」(87年、東映)で一糸まとわぬ姿を見せている。

「監督が今村昌平ですから、緒形拳を相手のベッドシーンはお約束のようなもの。緒形は娼館の繁盛に一役買う女衒の役で、熊谷は体を売る女性の役。妻に逃げられた緒形が子孫繁栄のためにと熊谷に目をつけ、正常位で交わる。最後は熊谷の脚を持ち上げてフィニッシュしましたが、あまりそうしたイメージがない熊谷の唯一のベッドシーンとして貴重です」(前出・松井氏)

 そして戦後間もない48年に生まれた3人の成熟した女性の艶技で締めくくろう。最初に登場するのは、73年に映画「同棲時代」の主題歌をヒットさせた大信田礼子(71)だ。作曲家・都倉俊一との離婚で芸能界にカムバックした大信田は、82年に「ジェラシー・ゲーム」(日活)に出演。

 映画は夏木陽介・大信田の中年夫婦と、村上弘明・高橋ひとみの若いカップルがパートナーを入れ替えるというストーリー。大信田は若い村上を相手に、ダイナミックな肢体とハスキーなアエギ声で強い印象を残した。

 スポ根ドラマの傑作「サインはV」(69年、TBS系)で、岡田可愛のライバルを演じた中山麻理(71)は、エキゾチックな美貌と抜群のプロポーションが目を引いた。いくつか脱いだ作品はあるが、沢田研二と共演した「炎の肖像」(74年、日活)が出色の出来。

「ジュリーが人気絶頂でありながら、中山と激しいベッドシーンをやったことにびっくりしました。中山はハーフ特有の豊かなボディで、胸もヒップも圧倒的でした」(前出・松井氏)

 そして、お宝となるのが丘みつ子(72)だ。ホームドラマの印象が強いが、79年には「白昼の死角」(東映)で、夏八木勲を相手のベッドシーンを見せた。

「意外にも、映画はこれが初出演。夏八木が上になるオーソドックスな体勢での交わりでしたが、意外に大きな胸がバストトップまではっきり映る。その後はトライアスロンなどのイメージが強いので、まさしく生涯ただ一度のベッドシーンでしたね」(前出・松井氏)

 夢チューになれる傑作ぞろいである。

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