芸能

芸能界「薬物汚染」裏捜査実態(2)「取調べはまるで“コックリさん”」証言!

 槇原敬之が元恋人A氏の「チンコロ」が決め手となって立件されたように、元交際相手や知人からのタレコミによって立件されるケースは少なくない。そこには芸能人を執拗にマークする、独自の捜査方法があった。

「取調室で担当の刑事に50人くらいのリストを見せられました。『この中でやってるヤツいたら教えてくれる?』と…。そこには誰もが知るアーティストや芸能人の名前がズラリと記載されていて驚きました。80年代にデビューした女性アイドル歌手、アウトロー系俳優、超大物MC…」

 つい最近、薬物事犯で逮捕されたテレビ関係者X氏はこう語る。逮捕日時、場所などは伏せるが、これまで多くの人気番組に関わり、プライベートでも多くの芸能人と交遊を続けてきた業界人だ。

「ハッキリとは言いませんが、薬物にハマる芸能人の有力な情報を教えれば、多少は調書に手心を加えてくれるような空気でしたね。言葉遣いも優しくて、『答えにくいなら、YESなら首を縦に、NOなら首を横に振って』と言われました」(X氏)

 担当刑事は疑惑の「芸能人リスト」の上に指をはわせて、1人ずつ確認していく。

「彼はやってる? やってるのを見たことある?」

「彼は自分でやるだけじゃないよね? そうだよね、誰かに売ってない?」

 こうした質問にジェスチャーで答える様子は、まるで「コックリさんだった」とX氏は振り返る。

「やはり、仲間のことをペラペラとうたうのは、抵抗がありますからね。でも、ジェスチャーなら『まあ、いいか』となる。いちばんしつこく聞かれたのは、ミュージシャンのGと俳優のK。警察としても確証を得ているようでしたが、活動の拠点が海外にあるため、なかなか情報が集まらないとのことでした」

 これまでパクられた芸能人にも、同様の「尋問」が行われたようで、X氏は生々しく証言する。

「担当の刑事はピエール瀧の名前を出して、『彼はマトリ(厚労省の捜査当局)案件だけど、全部キレイにしゃべったから芸能界に復帰できるように圧(力)をかけたんだよ』と言っていましたが、明らかにウソでしょう。情報を得るためなら、手段を選ばないんですよ」

 血眼になって芸能人のクスリ情報を追うのは警察やマトリに限らない。芸能プロ幹部は言う。

「一連の闇営業問題で露呈したように、芸能人に接触したがるヤクザや反社(反社会的勢力)の連中はいまだに多いよ。仮に芸能人がクスリに手を出した決定的証拠を握ったとしても、それをすぐに強請りのネタにするなんてことはない。事務所に警察のガサが入った場合の『お守り』にするそうだ。罪をゼロにはできないけど、多少は目をつむってもらえるように、交換条件として情報を上納するんだよ」

 売るか、売られるか─。芸能人摘発の裏ではギリギリの攻防、駆け引きが展開されているのだ。

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