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人と人とが2mの距離を確保するなど、新しい生活様式が政府から提唱される中、テレビ界では一足先に新しい収録習慣が根付いている。
民放情報番組ディレクターが説明する。
「ワイドショーやバラエティ番組では司会者と出演者がソーシャルディスタンスをとっての出演、ゲストは自宅からテレビ電話などで画面に加わるなどリモート収録を行っています。司会者みずからステイホーム出演するケースもありますが、もともとテレビにはワイプという仕組みがあったため、画面上それほど違和感を与えないで済んでいる。今後しばらくはこのスタイルが定着することになります」
同様にラジオもすでにリモート収録が主流となっている。芸能プロ関係者が明かす。
「コンビ芸人が司会をする場合には、間に透明の間仕切りを置き、お互いが飛沫を浴びないようにしながら進行。そのほか、ゲストを迎える際には、アシスタントが別室に移動するなど、極力接触を避ける方法で対応しています。こちらも画面に映らないだけに聴取者は違和感が少ないでしょうが、慣れない演出になるだけにスタッフは苦労しているそうです」
とはいえ、テレビもラジオも番組については、接触「8割減」の収録で、放送を維持しているという。
その一方で、コロナ自粛の影響をまともに受けているのがCM業界だという。
代理店関係者が打ち明ける。
「外出や県をまたいでの移動、大人数が一挙に集合する野外ロケ、もちろん3密そのもののスタジオ収録、すべてがコロナ規制に引っかかってしまう。製作スタッフはzoom(テレビ会議アプリ)でリモート会議で対策が話し合われているが、企画だけで新規の撮影が思うように進まない。特に芸能人を使う収録ではどうしても現場には50~60人のスタッフが動員することになり撮影が大がかりになってしまう。しばらくは実現できないというのが現状なんです」
そんなCM業界で話題を呼んでいるのが、タレントを自宅に置いたまま撮影するリモート収録だという。
「2000年代のJポップのコンピレーションアルバム『ラブとポップ』のCMではお笑い芸人のフワちゃんがこのリモート収録を行っています。コスプレをしたフワちゃんがYUKIの『ハローグッバイ』や川嶋あいの『明日への扉』などのヒット曲を次々に歌い上げるのですが、撮影は全てフワちゃんの自宅で行われました。その後、背景にCGなど編集処理をしたものウェブCMとして流されています」(前出・代理店関係者)
コロナの影響で仕事が減る一方で、こうした新形態の仕事に注目が集まっているという。
「こうしたスキマ仕事には大物女優やアイドルでは原価に見合わず手が出せない。一方でバラエティー番組など仕事が少なくなったアイドル、劇場が閉鎖中で仕事がなくなった芸人がダンピングした価格で営業を始めている。自宅でのリモート撮影となれば、拘束時間も少なく済むためギャラを従来よりも抑えめでOKというわけです。全盛期は1本2000万は下らなかったが、事務所を独立後は仕事が減っていた西内まりやなどは出演料を10分の1に落としてでも営業しているそうです」
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