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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「金村義明」(3)嫌なコーチの話を肴に大酒飲みます
テリー ぶっちゃけ、あの頃の近鉄って、どういうチームだったんですか。
金村 あー、ひどかったですよ(笑)。いつも無観客試合みたいなものですし、球場はガタガタで照明もない。さらに2軍の寮はプレハブで、メシも家のほうがはるかにうまい(苦笑)。
テリー じゃあ「他のチームに行けばよかった」と思った?
金村 阪急のほうがマシだったでしょうね。当時の阪急の選手の名前はみんな言えましたけれど、近鉄の先輩はほとんどパンチパーマの、訳のわからん人ばっかり。ろくに口もきいてくれませんから、もう地獄でした。
テリー ここまで言われたら痛快だなァ。だからFAで中日に行った?
金村 いやぁ、僕なんかFAの初めの頃ですから。当時のFAは、どちらかといえばチームから出されるみたいな感じですよ。中村ノリ(紀洋)が出てきて、さらに首脳陣とうまくいっていないので、「もうお前はいらない。ご苦労さん」と。
テリー ええっ、それ、直接言われたの?
金村 言われたんですよ。で、その時まだNHKで解説をしていた星野(仙一)さんが「来年には中日の監督になるから、お前も来い」と言われて。でも結局はその年、星野さん来なかったんですよ。
テリー 当時の中日監督だった高木守道さん、勇退する予定だったんですよね。
金村 でも「星野さんが帰ってくる」という噂が流れたら、またボコボコにされるのが嫌だから、選手が慌てて勝ち出して(笑)。
テリー ワハハハ! わかりやすい!
金村 もう近鉄には戻れないし、当時の中日の球団社長には「うちは金がないから、星野が言っていた金額は出せない。それでも来たいなら取ってやる」と言われて。もはやFAとは名ばかりの、トレードみたいな感じでしたから。
テリー 先に星野さんが打診した金額がそのままもらえたら‥‥。
金村 今頃は、もうちょっとゆっくりできたかもしれないですね。
テリー やっぱり選手は、監督によって変わりますよね。
金村 というか、チームもガラリと変わります。近鉄も仰木(彬)さんから鈴木啓示さんになると、急に門限が厳しくなったり、ゴルフ禁止になったり。野茂(英雄)も鈴木さんになって喧嘩して、結局アメリカに行きましたからね。
テリー あ、野茂は鈴木さんとうまくいかなかったんですか。
金村 ええ、正確には鈴木さん含む上層部やヘッドコーチと、ですね。5年連続最多勝なんですけど、「お前ら一兵卒や」「監督の言うことが全部や」みたいなことを言われて嫌になって、アメリカへ行ったんですよ。
テリー そうか。あの頃は確か、日本のマスコミも野茂を批判して、まるで追われるような感じでメジャーに行きましたもんね。
金村 名前は挙げられませんけど、当時の陰湿な、とんでもないコーチらがいて、いまだに野茂らと忘年会とかでそういうヤツらの話を肴に、アホになるほど飲みますよ(笑)。
テリー 野茂とは、今でも仲はいいんですか。
金村 ええ。野茂は「NOMOベースボールクラブ」っていう社会人クラブチームの理事長を務めていて、僕も理事をやらせてもらっています。年に一度は野球大会もやっていますし、アメリカに少年野球のチームを連れていったり。そこからプロ野球選手になったヤツらがゴロゴロいますから。
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