芸能

日本テレビの同時配信で視聴者が警戒する「Huluとの完全連携」

 今後はスマホでテレビを観るのが当たり前になるのか。日本テレビの小杉善信社長は7月27日の定例記者会見で、10月クールからテレビ番組のインターネット同時配信を始めると明かした。午後7~11時の「プライムタイム」を中心に、この10月クールを試行期間として実施するという。

「NHKでは3月1日から『NHKプラス』として同時配信を開始済み。日本テレビでは同局の配信サイト『日テレ無料』や民放公式ポータルサイトの『TVer』を通じて同時配信を行うようです。プライムタイムのテレビ番組は通勤時間に被る人も多く、スマホで同時配信が観られることを歓迎する視聴者は多いはず。加えて昨今は番組を観ながらSNSで感想をつぶやく視聴スタイルも定着しており、録画よりもリアルタイムで観たいという需要が高まっているのです」(テレビ誌ライター)

 そんな歓迎の声が高まる一方で、日本テレビの施策に対して警戒感を抱く視聴者も少なくないというのだ。テレビ誌ライターがその理由を指摘する。

「問題は同時配信にではなく、動画配信サイトとの連携にあります。日本テレビが運営する『Hulu』ではかねてから番組連動のスペシャル動画を多数配信。7月26日に放送されたサスペンスドラマの『リモートで殺される』では、地上波ではわからなかった秘密を明かす『殺人の裏側編』をHuluで配信しました。同様の手法はこれまでもドラマ『あなたの番です』などで展開されてきましたが、Huluに興味がない層は無視していれば済んでいた。ところがスマホで同時配信を観るようになると、同じスマホでそのままHuluを観られるわけですから、《せっかくなら続きを観たい》という気持ちがより高まるはず。それこそが日本テレビの狙いに違いありません」

 しかも地上波と動画配信サービスの連携は、今後ますます進んでいくかもしれないというのだ。

「現時点ではまだ、地上波放送のスピンアウト番組をHuluで配信しているという形。Huluを観なくてもドラマ自体の魅力が損なわれるわけではありません。それが今後、本当の最終回はHuluでのみ配信という形にでもなれば、地上波しか観ていない視聴者は消化不良に陥ることは確実です」(前出・テレビ誌ライター)

 まずは同時配信がどれくらいスムーズに視聴できるのかが注目されるところだろう。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「いい人」返上のやす子が「死ねばいいのに!」罵倒…それってフワちゃんと変わらない大問題
2
「縦回転にせよ」田中将大をアッという間に巨人で蘇らせた久保康生コーチの「魔改造」スゴイ実績
3
「十字靭帯の大ケガ」春場所で三段目から復帰の朝乃山が「相撲を続けねばならない深刻事情」
4
田中将大の順調すぎる「巨人で完全復活」に「楽天は何をやっていたんだ」
5
1分パフォーマンス特番で強く思った「ワイルドスピード森川」の早期復活を!