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記事全文を読む→古舘伊知郎が語る「新しい生活様式」との接し方
テリー 今回のコロナで、何か意識って変わりました?
古舘 まだ変わりきってはいないですけど、ウィズコロナでやっていかざるをえないとすれば、生活様式は変えなきゃいけない。でも一方で、それに対する抵抗感もありますね。
テリー というと?
古舘 戦前にも「新生活体制」という言葉があって、戦争に向かうため贅沢しないように「古い着物でふすまを貼りましょう」とか、婦人誌が推奨したりして、それがおしゃれなライフスタイルだともてはやされたんですよ。でも、その裏では政治と一体になって、キャンペーンをやっていた。そう考えると、僕は新しい生活様式に100%従順になる必要はないかなと。それは、やらなきゃいけないことはありますよ。でも3分の1ぐらいは整理してね。「国が個人の生活様式まで手を突っ込むのか」って意識も持ってなきゃって気はしてるんです。
テリー いや、そう思います。僕なんかこの年だから、政府の言ってることなんて、あんまり信じないんだけど。安倍さんは「責任がある」って言うけど、何もしてないからね。それってものすごく言葉を大切にしてないなと。
古舘 僕が思うに、言葉に燕尾服を着せてる人って、言葉が入ってこないんです。
テリー あっ、さすが。いいねぇ、言葉に燕尾服(笑)。
古舘 (安倍総理のものまねで)「任命責任は私にあります。そういった意味では、しっかりと、この責任を」取るとは言わず、「責任がある中で、説明責任を果たしていく所存でございます」って言うんですよ。それに対して、ニューヨーク州のクオモ知事は‥‥。
テリー あぁ。
古舘 僕は日本語訳のテロップでしかわかりませんけど、「責任を取る」って言うんです。「私はずるい人間です」とか。「だけど、なんとかマンハッタンを救ってください。責任は取ります。だから私のたわ言を聞け」みたいなことを言うんですよ。言葉が真っ裸なんです。
テリー なるほどね。
古舘 こういう事態においては、言葉のストリーキングじゃないとダメなんじゃないか。だから小池(百合子)さんに「‥‥と存じるしだいでございます」って、ちょっと髪の毛を気にしたりなんかしながら言われても。僕なんか、もっと真っ裸で来てくれって思います。
テリー 山本太郎はどうですか。
古舘 山本太郎さんは、しゃべりはめちゃうまい。言ってることもとっても斬新で、革新的ですよ。ただね、うまさに酔ってるんです。(山本太郎のしゃべりと身ぶりをまねながら)「消費税を5%下げます。苦しい人、どん底にいる人のために必ず15兆円出します」って、もうずーっとこの調子でやりすぎるところがある。だから、もうちょっとメリハリを付けたほうがいいんじゃないかと。今、脂が乗りきってて、すばらしいですけどね。
テリー 確かに酔ってますよね。特に今回の都知事選はそうだった。だけど古舘さん、政治家のものまねうまいなぁ。もう今、ちょっとトーキングブルース入ってませんでした? 俺、3000円払おうかと思いましたよ。
古舘 アハハハ。今、ネタできましたね。テリーさんにウケたから、これ、たぶん本番で使いますよ。
(アサヒ芸能8月13・20日合併号「天才テリー伊藤対談」=3=)
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