芸能
Posted on 2020年11月14日 17:57

国民的〈CMシンデレラ〉を総直撃<芦川よしみ>「タケダ胃腸薬21」

2020年11月14日 17:57

 武田鉄矢とデュエットしたCMは、芦川よしみ(61)の色香を再認識させた。ところが、自身は大ヒット作に意外な難色を示していたという‥‥。

──CMとしての代表作は、いずれも酒に絡んだものでした。まず、サワーという言葉を定着させた博水社の「ハイサワー」(83年)、そして武田薬品の「タケダ胃腸薬21」(86年)ですね。

芦川 ああ、そっか、私自身はお酒をほとんど飲まないんですけどね。

──まず「ハイサワー」から。8年かけて全部で6パターンほど夫婦のやり取りが展開されましたね。

芦川 第1弾は私がバニーガールに扮して、主人のお風呂に「あなた~☆」って入っていくバージョン。網タイツにウサギの耳をつけて頑張りました(笑)。

──体を張っていましたねえ。そしてヒットフレーズになったのが、酔って帰って眠りこけているダンナに「お客さん、終点だよ!」って駅員のフリをする。それでダンナがお寿司の折詰を持ったまま、ガバッと飛び起きる。

芦川 あれは博水社の社長さんが、現場で「飲んだら寿司を買って帰らないと女房の機嫌が悪いんだ」とおっしゃったことがヒントになったんです。

──なるほど、社長みずからヒット作をプロデュースしていたんですね。そして「タケダ胃腸薬21」です。世の中がカラオケブームの絶頂期ということもありましたが、色っぽい表情で「飲みすぎたのは、あなたのせいよ」と、ささやくように歌う。世の全ての男たちが言われたい名フレーズでした。

芦川 作詞の魚住勉さんは浅野温子さんのご主人ですが、当時から売れっ子のコピーライターでした。だから短くてキャッチーな歌詞を書けたんでしょうね。

──当時は女優のイメージが強かったですが、もともとは76年のレコード大賞新人賞にも選ばれた歌手。歌う場面はお手のものだったのでは。

芦川 いいえ、20人ほどのオーディションだったのですが、歌うのならお断りしようかと思ったんです。

──新人賞を内藤やす子やピンク・レディーと争った歌手の実績がありながら、なぜ?

芦川 私は演歌系でしたので、仕事は夜の営業が中心になるんです。地方のグランドキャバレーで歌うとどうしても酔ったお客さんに触られるようなことが多く‥‥。それよりも全員で作り上げる女優の仕事のほうに喜びを感じていました。

──いや、あのCMも「チーママを演じる」という部分で女優だったと思いますよ。

芦川 ありがとうございます。ただ、あのフレーズを聞いたら一瞬で「あ、これは売れる!」と思いましたね。

──ところが、武田鉄矢とのコンビでは発売されず、別のペアが何組も「競作」として名乗りを上げた。

芦川 武田さんが「自分の作った歌以外はちょっと」とおっしゃったんですが、翌年の「男と女のはしご酒」は、ようやく武田さんとレコード発売。あの「ザ・ベストテン」(TBS系)にもランクインして、武田さんは福岡、私は京都、それに東京のスタジオを結んで3元中継で歌ったこともあったんですよ。

──レコードのヒットは、本来の胃腸薬の売り上げにも貢献したようです。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年06月13日 15:00

    夏といえばそうめんと冷やし中華だが、中華料理チェーン「熱烈中華食堂日高屋」は6月12日から、夏季限定の新メニューを売り出した。「冷し担担麺」(750円)である。社内試食の段階でも人気が高かったという、冷たくて辛い、まさにこれからの季節にピッ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年06月15日 20:30

    女性タレントや女優を褒める際に「等身大」「サバサバしている」などという表現がよく使われる。「自分を飾ることがなく、細かいことにこだわらない」ことが同性に愛される大きな要素ということなのだろうが、私にはこれらの言葉がポジティブなこととして捉え...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月18日 20:00

    タレントのボビー・オロゴンこと近田ボビー容疑者が6月14日、知人女性に対する不同意性交の疑いで千葉県警に逮捕されたが、芸能記者はこんなことを言うのだ。「ボビー容疑者は自身の知名度を悪用しいろいろやらかしているが、表に出ているのは氷山の一角。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク