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日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/「堅実な走りが魅力」小松崎がV決める

【「GIII宇都宮」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人】

◎小松崎大地/○村上博幸/▲小川真太郎/△神山拓弥/神山雄一郎/岡村潤/柏野智典/渡部幸訓/竹内雄作/杉森輝大/川口聖二/堀内俊介

                 ※

 ゴールするまであきらめないのが追い込み選手。穴を狙うなら3連単の2、3着には押さえておきたい。

 トラック競技支援「GIII宇都宮」(3月19日【金】~21日【日】)は、傑出した存在が見当たらない。好調な2班選手の勝ち上がりもありそうで、波乱含みのシリーズになりそうだ。

 本命には小松崎大地を推す。近況は1着こそ少ないものの、和歌山記念【5】【1】【2】【4】のように堅実な走りで健闘している。今回は細切れ戦濃厚。好位から慌てず仕掛けて突き抜けるとみた。

 村上博幸の強襲が怖い。記念は豊橋7着、奈良6着と決勝戦に乗り、川崎全日本選抜は準決勝戦まで勝ち進んだ。近畿の先行は不在だが、中部ラインの3番手であれば逆転がある。

 あとは、まくり鋭い小川真太郎と、ホームバンクの神山雄一郎の一発を警戒。

 追い込み選手では、柏野智典の戦いぶりに注目している。2班だった昨年8月の名古屋オールスター【3】【3】【1】【8】あたりから好走が続くのは、底力があるから。ラインの3、4番手からでも伸びてくるタテ脚は、直線が長いこの宇都宮バンクに向いている。しかも、ここは小川の番手。印は回らなかったが、3連単の2、3着には押さえておきたい。

 伏兵の一人目は佐々木悠葵(群馬・115期)。昨年11月末に特昇して、すぐにFI決勝戦の常連になり、2月高松記念(【1】【2】【4】【3】)で準決勝進出。その次の高知(【1】【1】【1】)で初優勝を飾った。競走得点は今回の特選シード組に匹敵する。予選を突破すれば、地元勢の先頭を走るのではないか。

 佐々木と同期の脇本勇希(福井)は、偉大な兄の雄太(SS班)の弟子でもある。苦戦が続いていたが、前走の福井(【2】【1】【6】)で初の決勝戦進出を果たした。本格化するのはこれからだ。

 山岸佳太(茨城・107期)は、GIIIを3度優勝。先行力に衰えはなく、1月松山記念(【1】【1】【9】【1】)の3勝は、全てバックを取っていた。ファイナリストに入ってもおかしくない。

「ガールズ」は石井寛子が断然の主役。レース運びにそつがなく、中団まくりで決着をつける。対抗は先行力ある太田美穂。地元の▲梶田舞と△比嘉真梨代は、あっても2着までだろう。

                 ※

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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