社会

猪瀬直樹と徳洲会との“何じゃこりゃ”借用証問題をぶった斬り!(4)

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 東京地検特捜部は徳洲会関係者から事情聴取を行うなど、疑惑の5000万円について捜査を開始した。と同時に、徳洲会マネーの「政界ルート」解明へと波及しているのだ。

「検察が目指すのは、莫大な徳洲会マネーの流れ、行き先を全て押さえることです」(東京地検担当記者)

 その過程で問題視されているのが、虎雄氏を代表として94年に作られた政党・自由連合(10年に解散)。徳洲会の内情に精通したジャーナリストが明かす。

「ある元幹部が『自由連合には77億円もの未決済の債権、つまり使途不明金があるが、解党を機にウヤムヤになった』と言っていた。これは毅氏も認めています。そして『大物にはみんな金を渡している』とも」

 かつて自由連合の会計責任者、徳洲会の専務理事と事務総長を担い、虎雄氏の側近として活動した能宗克行氏なる人物が、東京地検に83ページに及ぶ徳洲会の内部資料を持ち込んだ。そこには亀井静香氏(77)のほか、石原氏に関する記述もある。石原氏の最大の支援団体は徳洲会だ。

〈民主党を立ち上げる時に、徳田理事長は鳩山氏などに億単位の現金を提供しました。(中略)石原慎太郎知事にも億単位の資金提供がなされており、かき集めたその資金の中には税金から拠出された政党助成金も含まれており、他から現金を持ってきて穴埋めしました〉

 東京地検担当記者が語る。

「地検は書類に名前が出た人物の周辺を捜査しています。捜査幹部は『石原の身柄を取りたい。そこまでが目標だ。しかし、実際にできるかどうか‥‥』と漏らしていました」

 かつて01年に自由連合から出馬し、今年8月に虎雄氏を見舞って面会した作家の中平まみ氏は次のように回想する。

「当時、ある幹部スタッフが『能宗さんが石原さんにたくさん金を持っていくんだよ。そういうことやってるんだからなぁ』と困った顔で話していました。『そういうこと』とはもちろん、裏の金だろうと思いましたよ。病院の勢力を伸ばすためにはお金が必要なんだ、と」

 先のジャーナリストも、徳洲会と石原氏の「深い関係」を指摘する。

「石原氏が都立広尾病院の売却、運営を徳洲会に持ちかけたことがあり、虎雄氏は『知事のお墨付きをもらった』と大喜びでした。そして『恩返しができるとしたら、選挙資金しかないだろう』と」

 本澤氏は言う。

「石原氏が都知事選に出馬する際には、政治資金として届け出のない4億円もの徳洲会マネーを受け取ったとされます。猪瀬氏は石原人脈をそのまま引き継いだ。万一、猪瀬氏が逮捕されれば自分も安閑とはしていられません。そして猪瀬疑惑の背景には徳洲会の超巨額脱税疑惑も潜んでいる。特捜部が行った9月17日の家宅捜索で、虎雄氏の書斎から説明のつかない数億円の現金が見つかっています。もちろん、裏金ですよ」

 11月29日、都議会が始まり、猪瀬氏はその地位を手放すつもりのないことを宣言した。どうやらケジメのつけ方もわかっていないようである。

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