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日ハム・新庄監督VS阪神・矢野監督「辞める辞める戦法」に異状アリ(3)「ポスト矢野」に足る人材は…

 セ・リーグにも異例のタイミングで退任を発表した指揮官がいる。春季キャンプの前日に、今季限りでユニフォームを脱ぐと明かした阪神の矢野燿大監督(53)だ。在阪球界関係者が当日の様子を振り返る。

「球団の上層部以外に知らされておらず、選手やスタッフの皆がポカンとしていました。むしろミーティング後には『なんであんなことを言ったんだ』と怒りの態度を隠せない選手もチラホラ。翌日のキャンプインも、どこか覇気のないスタートになりましたよ」

 3年契約の最終年にあたる昨季は、前半戦を首位で独走したものの、夏場の失速で2位に沈み、CSでも敗退。球団から1年間の契約延長を要請されながら、矢野監督の求心力と精神力は末期状態に陥っていたという。

「シーズン後半にレギュラー捕手の梅野隆太郎(30)ではなく坂本誠志郎(28)を露骨に重用したことでペケがついた。オフに梅野がFAで流出する危機感があったとしても、ほとんどアフターケアがなかったとか。ベンチの雰囲気は最悪でしたよ」(在京スコアラー)

 おまけに、21年7月6日の対ヤクルト戦で浮上した「サイン盗み疑惑」が矢野監督に重くのしかかる。

「ネットニュースの辛辣な言葉が並ぶコメント欄に心を痛めていたようです。1月の12球団間監督会議で弁解の場を設けたものの、ただ騒動を蒸し返す結果に終わった。ただでさえ、OBやファンへの気苦労が絶えない球団です。キャンプ前からメンタルが限界を迎えていたのではないでしょうか」(在阪球界関係者)

 それでも矢野監督に頼らざるを得ない阪神の悩ましい台所事情があるようで、

「ポスト矢野に足る人材がいません。ある阪急出身の幹部は、05年にリーグ優勝した岡田彰布氏(64)の再登板を推しますが、細かい性格と言葉の足りなさが災いして球団内にアレルギーもある。ファンからの待望論が根強い桧山進次郎氏(52)は、行き過ぎた体育会系の性格に難があるという声も。昨オフにロッテを退団した今岡真訪氏(47)や鳥谷敬氏(40)は球団を出て行った手前、OBの心象がよくない」(在阪球界関係者)

 このままポスト矢野監督が定まらなければ、その先に待ち受けるのは大どんでん返しの結末だ。

「水面下で矢野監督続投が囁かれています。これまでバックアップしてきた谷本修取締役オーナー代行者から『他に誰もおらんのや。もう1年頼んます』と泣きが入れれば、ムゲに断ることはできないはず。すでにコーチ陣は次の職場を求めて動き出している。遅きに失しないために、再延長要請が飛び出す日が近いかもしれません」(在阪球界関係者)

 辞めると思わせておいて実はまた来年も‥‥。果たして2人の監督は、どんな有終の美を飾るのか。

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