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記事全文を読む→福島自治体職員が被災地のタブーを暴露(3)「有害物質に対しては徹底調査を」
B このところ、福島第一原発では観測用の井戸水から突出した量の放射性物質が検出されている。
A 昨年7月、福島第一原発敷地内の地下水から1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90が検出されたことを把握しながら今年2月まで公表しなかった。
C 東電は、分析結果が出たのは昨年9月で、不確定要素があったため原因究明を行い、数値が確定したのが今年2月だったと弁明している。
B ストロンチウム90といえば、放射性物質の中でも最も毒性が高い。白血病や骨そのもののガンを引き起こすやっかいな物質だ。
A 東電は20キロ圏内の魚をサンプリングしてどれくらい汚染されているか調査していると言うけど、ストロンチウムについてもやっているんでしょうか。
C 放射性物質の影響を受けるのはアイナメなどの根魚。もちろん、東電では定期的に検査するとともに、港内の魚が外洋に出ないよう網を張ってブロックしているそうだけど、知り合いの新聞記者に聞いたら、サンプリングする魚は3枚に下ろし、骨にどれだけストロンチウムが蓄積されているかはあまり調査していないそうですよ。ストロンチウムは骨にいちばん蓄積されやすいはずなのに。
この点について東電の広報部に聞くと、「原発沖20キロ圏内の海洋生物の放射性物質の調査は可食部の筋肉を中心にやっています。ストロンチウムの検査も魚を灰化処理してちゃんと行っています」(担当者)
つまり、魚を骨ごと粉末状にして検査しており、「骨だけ」を検査しているわけではないのだ。そこで実際の調査に当たる水産庁海洋資源課に聞くと担当者がこう話す。
「モニタリングは週1回、セシウムが中心です。ストロンチウムの検査は年間10回程度。なぜ、少ないかは結果が出るのに1カ月ほどかかるからです。ストロンチウムが検出されても1ベクレルか2ベクレル。それほど問題がありません。セシウムが100ベクレル以内ならストロンチウムも問題はないはずです」
だが、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏はこう言う。
「魚への影響はしっかり骨を検査してストロンチウムがどれくらい蓄積しているか調べないと正確な影響はわかりません。セシウムが基準値ならストロンチウムも大丈夫という考えは危険です」
C 漁業再開のニュースはうれしいけど、何か不都合なことを隠していると取られかねないように、ストロンチウムはしっかり調べてほしいよね。
A 我々もいろいろ制約があり、匿名の形になってしまうこともあるけれど、できるかぎり今まさに起きている「福島の難題」をこれからも提示していきたい。福島を復興させたいという思いは行政担当者も住民も同じですから。
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