芸能

渡辺裕之「コロナ首吊り自死」前の奇行証言!「撮影現場で『物がなくなった』と妙なことを…」

 俳優の渡辺裕之さんが5月3日昼頃、横浜市内の自宅地下のトレーニングルームで首を吊って自殺していたことがわかった。所属事務所が5月5日、「自宅で縊死致しました」と発表した。享年66。

 渡辺さんは今年に入ってテレビ朝日系の連続ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」に出演、映画は1月公開の「ポプラン」や3月公開の「永遠の1分。」などに出演していた。秋には公開予定の映画も控えていた。

 当時の状況ははっきりしないが、渡辺さんはコロナ禍になってから、仕事が途切れないながらも環境の変化になじめない面があったようで、塞ぎ込みがちだったという。芸能プロ幹部が明かす。

「コロナ禍で神経質になり、同時に世の中を悲観しがちに…。そのうち、半ばノイローゼのような状態に陥っていたようです。撮影現場で『(自分が持ってきた)物がなくなった』などと、妙なことを言い出したこともあったとか。周囲のスタッフらの目には、一種の奇行にも映ったようです」(芸能プロ幹部)

 渡辺さんは拓殖大を卒業後、独ルフトハンザ航空のアルバイトなどを経てCM出演して芸能活動をスタートさせた。

 日焼けしたほりの深い顔立ちで出演して話題になった大正製薬「リポビタンD」のCM「ファイト!」「イッパーツ!」のキャッチフレーズで一躍人気を獲得し、映画「オン・ザ・ロード」の白バイ警官役で俳優デビュー。その後は端正な二枚目俳優として数々のドラマや映画に出演した。

 私生活では94年に女優の原日出子と結婚。原は再婚。渡辺さんは原の連れ子の長女、原との間にできた2人の子供と、長女の子供3人も孫のようにかわいがり、温かい家族を築いていた。

 そんな名優の、突然の死。コロナで将来に不安を感じての自殺だとしたら、いたたまれない。

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