事件

紳助親分の「使用者責任」(5) 10年以上の特別なつきあい

 その2人の特別な関係を物語るエピソードがある。紳助がやたら局部にこだわる性癖があることを本誌が報じた際に、「オ○コ見せんかい」と迫った女性タレントがいたことも伝えた。
 その「オ○コ事件」が起きたのは、このローカル番組のロケ終了後だった。そして、迫られたタレントこそ、このHだったのだ。
 当時を知る在阪マスコミ関係者が話す。
「あの番組は紳助のおもちゃですわ。出演しとるのは、紳助のお気に入りだけやった。Hも紳助にすっかり気に入られとったわ。でもな、紳助はおとなしい女が好みやったけど、Hはズケズケと紳助にツッコミを入れるタイプや。『オ○コ事件』でも、Hは『あらあら、どうしたの?』言うて、紳助をなだめとった。そんな気の強い女を紳助が気に入ったんやから、当時から2人がデキてることは、周囲も気づいとったらしい」
 紳助が愛した女たちは数え切れない。時には優しく身の上相談に乗り、時には「潰すぞ」と脅かしたり、口説く方法は違った。しかし、引退後は誰も寄りつく女はいない。
 Hが出演していた紳助のローカル番組も、終了後10年以上が経過する。この長い年月をHは紳助のそばから離れずに過ごした。
 芸能記者が言う。
「04年のマネジャー暴行事件で謹慎した紳助のもとにHは駆けつけ、その後の沖縄県黒島での隠遁生活にも同行していました」
 やはり、2人の絆は強かった。06年7月に、Hは芸能界を引退。これにも深く紳助が関わっている。
「仕事も減り、思い悩んだHは紳助に相談したところ、紳助から『わかる。芸能界は打席に立ち続けなアカン。けど、立つべき打席もなく素振りばかりじゃ疲れるわ』と答え、Hは引退を決意。06年11月には、Hは紳助が大阪にオープンさせたバーのゼネラルマネジャーに収まった。芸能界をやめさせて、店を持たせたんです」(前出・芸能記者)
 一度、関係を持った女を最後まで面倒見るとは、さすが親分肌の紳助である。「Hはゼネラルマネジャーにはなっとったけど、ほぼ毎晩店に出ておったわ。まあ、ママみたいなもんやね。客に勧められるまま酒を飲むもんやから、酔い潰れることもあったわ」(前出・在阪マスコミ関係者)
 ところが、このバーをHは09年末に辞めている。そして、今も逃避行に付き添うということは、ビジネスパートナー以上の関係になったということか。
 本誌はHの実家を訪れた。玄関のチャイムを押すと、チェーンロックをかけたまま扉が開いた。わずかな隙間からHの母親が答えた。
──Hさんは紳助さんと行動を共にしているのですか?
「いいえ。紳助さんとは、もう関係ありません」
──「もう」とは、いつまでのことですか?
「2年ほど前に店を辞めてからは、関係はなくなったと娘から聞いています」
──こちらに、Hさんは住んでいるのですか?
「いえ、ここにはいません。もう本当に関係ありませんからご苦労さまです」
 詮索をさえぎるように、玄関の扉は閉ざされてしまった。
 次々と舎弟に盃を返される中、紳助親分が最後に頼ったのがHとの絆だったのだろう。

カテゴリー: 事件   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
3
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
4
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
5
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」