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浅井が番手まくりで決着つける
競輪の戦いの基本になるラインは、長いほど有利になり、強敵でも完封することができる。
「高知記念」(4月12日【土】~15日【火】)に出走予定のS級S班は、長塚智広、新田祐大、浅井康太の3人。ここは500バンクにしては直線が短く、まくりは効きにくい。新田と浅井、そして脇本雄太のスピードが際立っているが、迎え撃つ地元中四国勢にも動ける選手がそろう。結束の固さで知られるだけに、ライン戦に持ち込めば好勝負になりそうだ。
中四国が鉄壁の連係でワンツーを決めたのが2月玉野記念。ここにも出走する徳島・三ツ石康洋の後位に岡山の3選手が並び、石丸寛之の番手まくりを利して岩津裕介が優勝。4車の長いラインのアドバンテージを生かしたレースだった。今回は機動力型に愛媛の濱田浩司、岡山の三宅達也がいる分、さらに強力。玉野記念の再現は十分ある。
浅井は2月、四日市記念で完全Vを飾って以来の実戦。斡旋停止で名古屋ダービーは走れなかったが、その間は練習と休養でリフレッシュしている。近畿が手薄で脇本につけられるのは願ってもないポジション。ゴールの先には、次走・伊東共同通信社杯(4月26日~)が視野に入っている。
さて、並びと展開。地元地区は三宅─三ツ石─濱田で、その4番手はホームバンクの佐々木則幸。九州は中川誠一郎─大塚健一郎、中部近畿は脇本─浅井─吉村和之。東日本は神山拓弥─藤田竜矢─齊藤努の関東トリオと、新田─渡邉一成の福島両者。他では進境著しい猪俣康一と小川勇介が圏内と見た。
四国の3人を連れて三宅が早めに主導権を取り、脇本が踏み上げてきても前には出させない。新田、神山、中川はまくるが‥‥。
本命は浅井。簡単にはギブアップしない脇本の後ろから、番手まくりで決着をつける。“3段ロケット”に乗る佐々木が差のない対抗。3番手評価で2連覇がかかる藤田は、まくり勝負になれば出番がある。
伏兵は、河端朋之(岡山・95期)、101期の山本伸一(高知)と、小岩哲也(大分)の3選手。12月佐世保記念【6】【1】【1】【1】と好走したのが河端。まくり脚は鋭い。特進でS級入りした山本、小岩と巴直也(神奈川)は同期の3羽ガラス。成績は山本がやや出遅れているが、地元の利がある。3人が活躍すればシリーズは盛り上がるはずだ。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能4/8発売(4/17号)より
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