社会
Posted on 2022年10月10日 17:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<インフルエンザ>コロナの同時感染で肺炎が重症化する危険!?

2022年10月10日 17:55

 秋以降、インフルエンザが例年よりも早く流行し、新型コロナウイルスとの同時流行はあるのか。9月21日の厚労省の専門家会合では懸念が示された。

 すでに、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスに同時感染すると、肺炎が重症化・長期化する可能性もあることが、長崎大学感染症共同研究拠点研の研究グループなどによる共同研究の論文(2021年)で示されている。

 両者は、ウイルスの形や大きさ、鼻水や咳、関節痛、発熱などの初期症状がよく似ていることでも知られる。自身で見分けることは困難なため、少しでも感染の疑いがある場合には、すぐに医療機関にかかるのが望ましい。

 万が一、インフルエンザの流行期に発熱などの症状があった場合は、新型コロナウイルスとインフルエンザの両方を検査することが推奨されている。現在行われている検査では、新型コロナはPCR検査が主流だが、インフルエンザでは、抗原検査が中心となっている。

 基本的な予防方法は、マスクの着用、手洗い・うがいの徹底、人と人との接触機会を少なくするなど、共通点が多いのも特徴だ。万一感染した際の重症化を避けるためには、ワクチンの接種が推奨されている。日本では、7月からインフルエンザと新型コロナウイルスに対応したワクチンの同時接種が可能となっている。

 すでにインフルエンザの流行期に差しかかるため、期間を空けずにワクチン接種できることで、両者の感染拡大の抑制が期待できそうだ。しかし、インフルエンザ以外のワクチンとの同時接種における有効性はまだ示されていないので注意が必要だ。

 水際対策が緩和されるなど、海外旅行も以前に比べてしやすくなり、気持ちも緩みがちだが、引き続き感染対策は徹底しよう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク