事件

“ハロウィン圧死事故”韓国・梨泰院「オシャレ繁華街」の怪しい真実(3)金にものを言わせ連れ出し

 韓流ドラマの影響もあって、今や「ソウルの六本木」とも称される梨泰院。夜の怪しい商売は絶滅したかと思いきや、六本木がまたそうであるように、一部では息を吹き返しているとも伝えられる。事情通経営者によれば、

「実は梨泰院は現在、同じ龍山区で金持ちが住むと言われている漢南周辺より、さらに高級と言われている場所なのです。ひとつには世界各国の駐在員たちが多く住む場所であること。東京でいえば、麻布や赤坂、紀尾井町のような地です。さらに財閥の御曹司なども梨泰院の坂の上のほうの高級住宅地に住んでいます。それだけに、いわばVIPを相手とした店も少なくない。駐在員を相手にした準高級クラブ、俗に駐在員クラブなどと言われていますが、そこで夜な夜な恋の“駆け引き”が行われている」

 確かに六本木などのオシャレエリアでは、芸能人や実業家などのVIPだけが入れる会員制クラブがあり、その中では時に乱痴気騒ぎや、美女のお持ち帰りも行われているという。看板に偽りなく、同様の状況が梨泰院にも当てはまるのだろうか。

「もちろん、かつての置屋に代わった高級クラブ店は建前ばかりでなく、そこで働く美女に金さえ払えば‥‥なんてシステムはありません。ただ、金も名誉もある男性たちが、ゲーム感覚で落として持ち帰る分には問題ありません。文字通り『梨泰院クラス』の男性だけに許される、特別な遊びになったんですかね」(事情通経営者)

 時代も、街の様相も変わったが、渦巻く人々の欲望だけは不変ということか。

 肝心の梨泰院での事故責任に戻ろう。今後の動向も気になるが、一部では政府に対する抗議デモなども起こり始めているようだ。黒田氏が解説する。

「確かに韓国では世論に左右されることも多く、マスコミや野党が責任追及の声を上げる可能性があります。しかし、(国の過失を認めた)セウォル号事件とはケースがまったく違うこともあり、政権を直撃するような事態にはならないと思います。また、これを機会に野党が露骨な政権批判に走れば、それ自体が批判される可能性のほうが高い。警察庁のトップ辞任‥‥ここらあたりが考えられる幕引きじゃないでしょうか」

 生まれ変わったはずの街に、かつての猥雑な雰囲気を思い出させた今回の悲惨な事故。尊い命が失われたことを鑑みれば、単なる事故責任の追及だけではなく、今後の予防対策へとつなげていってほしいものである。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
4
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
5
「絶対にやめろ」に大反発!トルシエ元日本代表監督が初めて明かした日本サッカー協会とのバトル