社会

田母神俊雄・元航空幕僚長が「進撃の中国」を殲滅激白!(1)中国の狙いは日本の譲歩

20140612a

 ついに「進撃の中国」がその本性を現した。尖閣諸島沖で、中国の戦闘機が、自衛隊機にわずか30メートルまで“異常接近”するという暴挙が明らかになったのだ。いよいよ尖閣奪取に向けて、牙を剥いたハリボテ国家に、元航空幕僚長・田母神俊雄氏が鉄槌を下す!

「中国機の自衛隊機への接近は驚くべきことではありません。中国の狙いは、尖閣諸島を戦わずしてかすめ取ることです。それに対して、『不測の事態を回避するためにも、海上連絡メカニズムの早期の運用開始を目指して、中国側に働きかけていく』と小野寺五典防衛大臣が言ってますが、これは、日本は戦わないと宣言しているのと同じで、きわめてまずいことです。不測の事態とは、尖閣周辺で銃撃戦が起きることだと思いますが、不測の事態は起きてもしょうがないのです。それは現場を守る海上保安官や自衛官にとっては生命に関わる重大事態です。しかし、彼らが命をかけてくれるからこそ島が守れるのです。『不測の事態が起きたら大変だから、尖閣諸島に中国が来たら下がれ』となったら島は盗られてしまうのです」

 こう語るのは、元航空幕僚長の田母神俊雄氏だ。田母神氏は、かねてから尖閣への中国の脅威を抑止するためにも早期の「集団的自衛権の解釈変更」を主張してきただけに、今回の中国戦闘機と自衛隊機のニアミスは「起きるべくして起きた」と中国のさらなる挑発行為に警戒感を強めている。

 ここで騒動を振り返っておこう。5月24日の午前11時から正午頃にかけて、東シナ海の日本領空内を飛行中の自衛隊機2機に対し、中国軍のSU27戦闘機がわずか数十メートルまで異常接近。1機は50メートル、もう1機は30メートルまで近づいたという。いわば一触即発の状態であり、いつ戦闘が起きてもおかしくない不測の事態。小野寺防衛大臣も「常軌を逸した行動」と中国政府を批判した。

 一方、当時、現場海域付近では中国とロシアの海軍が合同演習を行っており、今回の事態に中国政府は、「我々には防空識別圏に侵入した外国機に必要な識別・防衛措置を取る権利がある。日本の自衛隊機は東シナ海での軍事演習を偵察・妨害した。一切の責任は日本にある」と主張。尖閣諸島を巡る日中の緊張関係は、今や「開戦前夜」のような状況なのだ。

 だが、田母神氏によれば、四方を海で囲まれた日本列島の領海では、冷戦時代からこうしたスクランブル(緊急発進)は、日常茶飯事だったという。

「かつて自衛隊機が旧ソ連機に対しスクランブル発進を続けていた頃、目の前でソ連機に出くわしたことは何度もあります。今回、中国機の接近で、『戦争になったら大変だから自衛隊機は下がれ』というような指示を防衛大臣や総理には出してほしくありません。もし、そのような指示が出るとしたら、情報戦で中国に敗れているのです。ここで引き下がってしまっては中国の思うつぼでしょう」

 中国の挑発にひるんでは、あくなき領土への野心を止めることはできない、というのだ。

◆アサヒ芸能6/3発売(6/12号)より

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」
5
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係