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Posted on 2022年11月20日 09:59

東出昌大がベッドで「杏ソックリ女優」にビンタ、街娼には「上になって」懇願…主演映画で見せる「二面性」の超リアル

2022年11月20日 09:59

 たび重なる不祥事で所属事務所を解雇。現在はフリーの立場で仕事を受けている東出昌大に、続々と主演映画の仕事が舞い込んでいる。

 まず、昭和の大詩人・三好達治に扮した映画「天上の花」(監督・片嶋一貴)が、12月9日から公開される。萩原葉子の同名小説の映画化で、妻子を捨てて16年間思い続けてきた女性(慶子)と再婚したものの、やがて激情のままに彼女に暴力を振るうようになる達治の姿を描いた文芸作品だ。

 米軍の空襲が迫りくる中で、ひっそりと越前三国の海の見える丘の上に新居を構えた達治と慶子。しかし、敗戦へと向かうご時世では、食生活も思うようにはいかない。奔放な慶子は魚ばかり食べさせられる生活にうんざりし始め、次第に夫婦関係が険悪になっていく。コトあるごとに、達治は慶子に暴力を振るうようになり、やがて破局を迎えることに。

 慶子役を演じているのは、モデル出身の入山法子。ほっそりとした美しい顔立ちは、東出の元妻・杏と非常によく似ていて、見ている方はニタニタしてしまう。

 最初の見どころは、初夜シーン。慶子は自ら襦袢を剥ぐようしにて「上になってしていい?」と言うが、達治は「女性がそんなことをしてはいけない」と咎め、ビンタを立て続けに浴びせる。このシーンはリハーサルを重ねて慎重に撮ったそうだが、入山に少々同情してしまうほど、東出の演技は真に迫っていた。

 そんな達治も、敗戦で自信喪失。街娼(有森也実)とのベッドシーンで、今度は自ら「上になってしてくれ」と弱々しくお願いするのだ。そんな悲哀を漂わせるキャラ、そして妻にビンタまでする攻撃的なキャラと、双方で東出自身の二面性が投影されているようにも見えて、面白い。

 東出の出演作は、来年1月6日に「とべない風船」(監督・宮川博至)も公開される(広島先行公開は12月1日~)。18年に起きた西日本豪雨による土砂災害をテーマにした作品で、役柄は漁師。その後、3月にも天才プログラマーを演じた「Winny」(監督・松本優作)が封切られる予定だ。

 かつては「セリフ棒読みの大根役者」と評されることもあったが、人生経験を積み、どのように変貌を遂げたか見ものだ。

(若月祐二/映画ライター)

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