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記事全文を読む→小沢仁志「ヒロインの顔面を蹴るのも遠慮なし」
テリー この映画、小沢さんは主演の他に製作総指揮と脚本も担当してますよね。そうすると、キャスティングにもかなり小沢さんの意向が反映されてるんですか。
小沢 キャスティングは監督含め、みんなでアイデアを出しながらやりました。とにかく俺は、一度、リリー・フランキーさんと一緒に仕事をしたかったんですけど、いちばん早く返事をくれたのがリリーさんだったんですよ。
テリー あ、そうなんだ。
小沢 「台本を送ります」って言ったら「いや、大丈夫です」って言うから、断られるのかなと思ったら、「今から(衣装の)サイズ表を送ります」って、二つ返事でしたね。
テリー リリーさんは小沢さんが逮捕しようとするワルの親玉ですよね。リリーさんって、飄々とした人のよさそうな役も多いけど、ああいう悪役も不気味でよかったですね。
小沢 他がみんなゴリゴリ(のコワモテ)なので、その上に立つ男はリリーさんみたいに柔軟性があって、でも、何かいやらしい感じの男のほうが絶対にいいと思ったんですよ。だって、あんなラジオ体操を踊る人っていないですよ。
テリー ああ、あのシーン(笑)。
小沢 テストではちゃんと「ラジオ体操第一」を踊ってたんですけど、本番になったら、あんなワケのわかんない体操を始めて(笑)。あれはリリーさんのアドリブなんですよ。
テリー へぇ、おもしろいな。あと、韓国マフィアの首領(しゅりょう)役のかたせ梨乃さんもいい味出してたし。
小沢 梨乃姉はもう30年ぶりの共演なんですね。また、梨乃姉の息子の妻役の圭叶(けいか)(嶋大輔の実娘)っていう子は、ヒロイン役のオーディションに来てた子だったんですよ。だけど、韓国語もしゃべれるっていうのでしゃべらせたら、すごくよくて、俺が「絶対にあいつで行こう」と。圭叶も梨乃姉を相手に堂々と渡り合って、いい女優だなと思いましたね。
テリー 壇蜜さんは?
小沢 壇蜜もゴリゴリの中に入った時に、いい意味でちょっと浮くじゃないですか。それがなんか見ててすごく心地がいいんですよね。どうしても同じ匂いがする連中が集まると、おもしろ味がないというか、完全にお友達感覚で集まって作ったみたいに思われるのも嫌で。それで異種格闘技じゃないですけど、壇蜜に入ってもらった感じですね。
テリー あとは何と言ってもこの映画のヒロインですよね。小沢さんの部下の新米刑事・野原恵を演じた坂ノ上茜(さかのうえあかね)さん。根性入ってましたね。
小沢 坂ノ上の事務所はアミューズなんですけど、オーディションに受かった時にマネージャーに、「とにかく現場に来るな。お前がいると、『いや、ちょっと待ってください』って絶対止めるから邪魔だ」って言ったんですよ。「その代わり、ひと皮もふた皮もむいてアミューズにお返しするから」と。ヒロインがこれだけ顔面を蹴られたり、踏んずけられたりする映画って日本ではあんまり見ないですから。
テリー 遠慮なしでしたね。
小沢 それを彼女は逃げずに耐え切ったんで、映画の中でもどんどん引き締まった顔になっていって、映画が完成してみると、いい女優だなぁって。それで返すことができたので、アミューズにもお叱りは受けなかったですね。
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