事件
Posted on 2011年11月21日 11:56

紳助親分の報復戦 (5) 見え隠れする芸能界への野心

2011年11月21日 11:56

 一見、裁判での勝利と芸能界復帰は関係がないように思える。
 今回、紳助と吉本が提訴したのは、「週刊現代」10月15日号に掲載された「紳助、あんたはヤクザだ 紳助と極心連合会幹部が同席した『不動産取引』」と題された記事を巡ってである。
 紳助は記事の内容にある不動産取引を「まったく覚えがない出来事」だとして提訴に踏み切った。
 ところが、それ以上に気に入らないことがあった。
 芸能記者はこう話す。
「特に、紳助サイドが訴状で問題視しているのは、週刊現代が見出しに掲げた〈あんたはヤクザだ〉という文言です。記事の内容と併せ読めば、この文言は『そこまでやったらヤクザと同じじゃないか』という指摘です。それを踏まえたうえで、この文言が電車の中吊り広告やウェブ上にも躍ったことが腹に据えかねたようです。つまり、記事を読んだ人数の何倍もの記事を読んでいない人が、この文言だけを見て『紳助=ヤクザ』という印象を抱いてしまうことを懸念しているということです」
 そして、紳助は吉本と合わせて総額1億6500万円の損害賠償を求めている。
 前出・吉本関係者が話す。
「紳助はあれだけの財を成したのだから、賠償金を取ってやろうと考えているのではありません。自身が経営している東京や大阪の飲食店、持ちビルの資産価値を見れば、食うに困ることはないでしょう。問題なのは、ヤクザとの関係を認めはしたが、それ以上のズブズブの関係、記事にあるようなヤクザとビジネスをするような間柄ではないということを裁判で認めさせて、芸能界復帰の障壁をなくしたいのでしょう」
 芸能界、とりわけ紳助が活躍していたテレビ局はブラックなイメージがある人間を使いたがらない。ましてや、「暴排条例」が全国完全施行されて、芸能界の「暴排」機運は高まっている。
 どうやって芸能界に復帰しようとしているのか。
 芸能プロダクション幹部が言う。
「刑事事件で有罪になっても、執行猶予が付けば復帰できるのが芸能界です。紳助が復帰する方法はいくらだってあるでしょう。現役時代は、プロデュース業やアイドルの歌詞を書いたこともあるぐらいですから、まずは裏方で活躍して、世間の反応を見てから表舞台に出てくることも不可能じゃない。ましてや、赤字となった吉本も稼ぎ頭の紳助の不在を痛感しているといいますからね」
 はたして、紳助親分はこの「報復戦」をみごとに制し、芸人として再び舞台に立つことができるのか。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 07:00

    メジャーリーグの3月・4月の月間MVPにはドジャースの大谷翔平が選ばれ、投手部門での初受賞となった。5試合に先発登板して2勝1敗、防御率0.60の好成績からして、文句ナシの選出だったことは想像に難くない。しかし日本球界では、セ・リーグの3月...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 11:30

    借金13、単独最下位。4月の時点で早くも重苦しい空気に包まれていた中日が、苦境打破の願掛けとして持ち出したのが、古来の験担ぎである「盛り塩」だった。それがわずか10日で、税込650円のおにぎりに化けた。バンテリンドームナゴヤで5月4日から発...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク