エンタメ

有名男女13人「人生引き際」の美学 (3)人気女優の引退劇 有名女優の「突発引退」をレポーターが採点 「吉川十和子は醜聞から美容家転身で大逆転した」

いつの時代でも人々の憧れの存在――それが女優。
しかし、近年、突然引退する例があとを絶たない。芸能レポーターの城下尊之氏と佐々木博之氏に、記憶に残る女優の引き際を語ってもらおう。

城下  まず、引き際の美しさで言ったら、山口百恵をおいて他にはいないな。
佐々木  彼女は引退後に、中途半端に表に出てこないことで、好感度が増したよね。
城下 絶頂期で引退して、今や伝説ですからね。
佐々木 最近なら、09年に引退した桜井幸子かな。NHKの連ドラ「おんなは度胸」でヒロインを演じたし、「高校教師」(TBS系)の二宮繭役も忘れられない。その後も野島伸司脚本のドラマで活躍していたし、09年にドラマ「コンカツ・リカツ」(NHK)で主演して、その年に引退宣言。ある意味、いい時期に辞めたと思う。
城下 翌10年には宝生舞も引退した。彼女は個性があってよかったのに‥‥。07年に結婚してからも続けていたのに辞めるとは思わなかった。「ショムニ」(フジテレビ系)シリーズの丸橋梅役はハマっていた。
佐々木 「これからの人生は、宝生舞としてではなく、役でもない自分自身の人生を確立させたい」って、辞めたんですよね。
城下 時代劇からシリアスな役、コミカルなものまで演じられる女優だった。続けていれば、いい脇役になっただろうなぁ。彼女が辞めたのは、ちょっと残念だったな。
佐々木 それにしても「女優業を引退します」って宣言するようになったのは、最近の傾向だよね。
城下 それって、ホームページやブログができてからじゃないかな?石田未来や加賀美早紀。長谷部瞳も引退宣言した。
佐々木 “事実上引退”っていうのもある。だけどほとんどの人は、わざわざ宣言するほどの女優さん? っていうのが正直なところだな。
城下 結婚から引退っていうのは多いよね。相手としては、うれしいだろうし、それは一つの人生だけど、女優としては‥‥。
佐々木 結婚引退は、芸能界に戻ってくる可能性が大きいしね(笑)。
城下 結局、引退する人たちって、それほど女優業に執着していないってことじゃないかな。
佐々木 次々と若手が出てくるし、自分のポジションをそのまま守るのは難しいですからね。
城下 特に主演を張ってた人が、二番手、三番手っていうのは難しいよね。
佐々木 年齢を重ねるごとに、演じられる役も変わってきますからね
城下 「あなたの代わりはいくらでもいるよ」っていうポジションの人たちは、辞めるか、消えていくかなんだよね。
佐々木 引退して、女優ではないけれど、華々しくカムバックした人もいますよね。
城下 高木美保は98年にパニック障害の療養を理由に、栃木県に移住して農業を始めた。今では、コメンテーターとしてみごとに返り咲いた。
佐々木 カムバック組としては、何といっても君島十和子 (旧姓吉川)ですよ。今や、自身の名前が付いた化粧品ブランドを持つ実業家で、カリスマセレブママとしても人気がある。
城下 セレブ御用達デザイナーの君島一郎の息子、君島明(現・誉幸)氏と婚約を発表した時は〝玉の輿婚〞と騒がれたけど、明氏にソープ嬢との間に認知した子供がいたり、父・一郎氏(故人)には本妻と愛人がいる二重生活だったり、次々とスキャンダルが明らかになった。
佐々木 それでも、実業家として出てきた時は、美しさを増していた。君島ブランドよりトワココスメのほうが有名なくらい。
城下 女優でいた頃より、今のほうが断然、輝いている。
佐々木 たとえ引退宣言をしても、芸能界って戻れるところなんだろうな。
城下 ただ、厳しい見方をすれば、引退する人って女優を全うできなかった人だと思う。生涯、女優であり続けた人が、本物の女優だと思いますね。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」