スポーツ

「“ふらふら”原巨人」ビンビン再生プランを教えよう!(1)選球眼の衰えが激しい坂本勇人

 全国のファンも憤懣やるかたなしだろう。4月14日時点で単独最下位にまで転げ落ちていった巨人のことだ。選手もコーチも監督も、何一つ仕事を果たさない球界の「エセ盟主」に一体何が起きているのか? 一家言あるご意見番が大きな「喝」と同時に、再建プランを提示する!!

 開幕カードの中日戦こそ2勝1敗と勝ち越したものの、続くDeNA、広島、阪神には5連敗を挟む2勝7敗という体たらく。昨季Bクラスに沈んだ借りを返すべく開幕ダッシュを決めたいところだったが、逆に急ブレーキがかかってしまった。

 07年から10年まで、原辰徳監督(64)の下でヘッドコーチなどを歴任した野球評論家の伊原春樹氏は、今季の巨人をこう喝破する。

坂本勇人(34)や丸佳浩(34)の調子が悪い、というけれど、主力選手の調子が悪いことなんてどの球団にもある。それより、セではダントツでチーム打率が悪いヤクルト(1割7分5厘、4月13日時点、以下同)が首位にいることに注目する必要がある。巨人なんて2割4分打っていて、リーグ2位なんだから。ヤクルトとの差は何か。一番わかりやすいのは盗塁数の差ですよ」

 開幕12戦が終了した段階で、首位のヤクルトは13盗塁、2位につける阪神は9つ成功させている。その一方で、巨人の盗塁数はたったの1しかない。

「今の巨人はバッターのラッキーパンチをただ待っているだけ。スタメンで誰が走れますか? 1番のオコエ瑠偉(25)も楽天時代に比べれば打つようになっているけど、あれだけ太っていたら走れるわけない。ランナーが出たって作戦面で他球団に負けているから点が取れないんですよ」(伊原氏)

 象徴的だったのが4月13日の阪神戦だ。巨人は先発野手全員安打の12安打も、得点はわずか1点のみ。結果、7安打の阪神に4点を献上し敗れている。

「打てないなら打てないなりに、ヤクルトのように機動力を使って必死に1点をもぎ取りにいかないと。個人の打力に委ねるだけの野球では、勝てるものも勝てません」(伊原氏)

 と、OBならではの厳しい言葉が飛ぶ。

 確かに坂本、丸の活躍が計算できない、というのは非常事態そのもの。球界のご意見番であるエモやんこと野球解説者の江本孟紀氏が言う。

「本来なら最低でも1、2番には走れてバントもできる選手を固定したい。でも坂本は去年から打てていないし、チャンスを与えてもそれを乗り越えて伸びる若手も出てこない。吉川尚輝(28)なんてどうしたんだ?巨人は、毎年優勝を義務づけられているようなチーム。原監督にすれば、上位打線を固定したくても固定できないのが本音でしょう。結局は高額年俸の選手を中心にチームを作り、若手が出てこないうちにベテランも衰えていく、こんな悪循環にハマッとるね」

 坂本に関しては、生え抜きスターとしてどんなに不振であっても2軍に落とさない、という不文律があるようだが、もはやそんな場合ではない。球団関係者は一度、ファームで調整することを推奨しているのだ。

「打撃面もそうですが、特に選球眼の衰えが激しい。昨年のスキャンダルが精神的な追い打ちにもなっているのでしょう。本人的にはWBCにはたとえ控えでも出たかったらしく、騒動を蒸し返されることを危惧した周囲に止められ辞退したことを後悔しています。優勝のフィーバーぶりがそれを助長したようで」

 不出場での「WBC後遺症」とは笑えないが、スポーツライターの飯山満氏はこうも言う。

「坂本は、かつてのパンチのある1番打者のイメージが本人自身を苦しめている、という説もあります。昨季の秋季キャンプのフリー打撃で、本人納得の会心の当たりがスタンドまで届かなくなっていたんです。もうホームラン狙いのバッティングを変えるか、もう一度体を作り直すかしかない。ミート狙いに徹すればまだまだやれる、と見る向きも少なからずいるんです」

 いずれにせよ、一朝一夕で劇的に復調することは期待できそうもない。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ