社会
Posted on 2014年09月09日 09:56

朝日新聞の記者が“朝日人”になる経緯(1)どのような教育を経て記者になるのか?

2014年09月09日 09:56

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 8月28日付の朝刊で、今度は「慰安婦問題 核心は変わらず」という記事を掲載した朝日新聞。謝罪どころか訂正もないままの再弁明は、世間とズレた姿勢をあらためて浮き彫りにした。気になるのはそうした紙面を作る記者たちの実像。入社後、どのような経緯で「朝日人」となるのかを追った。

 8月5、6日両日の紙面で「従軍慰安婦」強制連行問題のもととなった「吉田証言」を取り下げて以来、世間から袋叩きにあっている朝日新聞。しかし、28日朝刊には、

「慰安婦問題 核心は変わらず」

 と題した記事を掲載した。その中では、朝日新聞が「吉田証言」を虚偽としたことで、

〈河野洋平官房長官談話(河野談話)の根拠が揺らぐかのような指摘も出ている〉

 と懸念を示しながら、こんな見解を述べている。

〈(河野談話は)吉田氏が言うような「強制連行」ではなく、女性たちが自由意思を奪われた「強制性」を問題とした〉

 この再弁明に対して、読売新聞は、

「慰安婦問題で朝日『核心変わらず』‥‥識者は批判」

 という反論記事を掲載。産経新聞も、

「また問題のすり替えとごまかしか 朝日、再度の慰安婦特集記事」

 としながら、謝罪と訂正がいまだないまま、自社の大誤報を矮小化しようとする姿勢を痛烈に批判した。

 結果、火に油を注ぐ形となったわけだが、新聞の紙面を作るのはもちろん「記者」である。はたして彼らはどのような教育を経て「朝日記者」となるのか──。

 採用された新入社員が最初に受けるのが新人研修だ。実際に参加した中堅の朝日記者はこう語る。

「研修の内容は毎年違います。私たちの時は『朝日新聞は世間から叩かれる。週刊誌や他紙が叩けば部数を獲得できるのが朝日だ』と言われました。自分たちは特別な存在だから注意しろということです」

 その後、印刷物として配られたのは朝日が行った「誤報」と「捏造」の歴史だった。89年、沖縄県西表島で朝日新聞社のカメラマンがサンゴに「K・Y」と傷をつけながら、それを何者かがつけた「落書き」として報じた一件が細かく書かれていたという。

「その『サンゴ事件』を例にした注意がありました。もう一つは、ある支局が行った誤報を『朝日新聞が報じたのだから』という理由で別な支局が報じて、結果それが全国で掲載された事件でした」(中堅朝日記者)

 しかし、以前の研修はまったく違ったものだったと語るのは、71年に入社した元朝日新聞記者の前川惠司氏である。

「現在では研修にすごく長い時間をかけるようですが、昔は、入社式の研修はそんなに長くありませんでした。偉い人の話を聞いて、すぐ現場という感じ。牧歌的だったですね。『朝日人』なんていう言葉を社内で使ったことはありませんが、昔は社報が『朝日人』というタイトルでした」

 ちなみに、現在、社報の名前は「エーダッシュ」となっている。

“偉い人”の研修談話が、朝日だけが“正義”の媒体であることを示す内容の年もあった。

 朝日新聞社社員が語る。

「自分の時は、テレビ朝日などと合同でやりました。全部で100人くらいでしたね。社会部長を務めていたOBの方が呼ばれて講演をしたのですが、『読売新聞は自民党の機関紙、産経新聞は右翼の機関紙、真の報道機関は朝日新聞だけ』と力説していました」

 こうして“エリート洗脳”された「朝日記者」は、多くの場合、地方支局に配属され「サツ回り」をやらされることがほとんどだ。

「サツは警察の略で、その地方で起こった大小さまざまな事件の取材をするのです。警察は『朝日新聞』だからといって話をしてくれるわけではないのでとても大変です。ここで取材相手とのつきあい方や聞き方、原稿の書き方など基本的なことを仕込まれるのは他の新聞社と違いません」(朝日新聞社社員)

 しかし、2年目を境に朝日記者には、他のメディアにはない大きな「転機」が訪れるという。

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