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東大卒プロ野球投手の草分けが「イチロー&松井秀喜」との「たった一度の対戦」秘話を激白

 東京大学出身のプロ野球選手といって思い浮かぶのは誰だろうか。元ロッテの小林至氏もそのひとりだ。

 左腕・小林氏は、新治伸治(大洋)、井出峻(中日)に次ぐ3人目の東大卒の選手だ。六大学野球での戦績は通算0勝12敗と振るわなかったが、91年、当時ロッテの監督だった金田正一氏のはからいで入団テストを受けて合格した。プロ野球OBクラブのYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に出演した小林氏が振り返る。

「オープン戦で1軍に上げてもらって、日本ハムに2イニングを無失点!」

 92年、左のワンポイントとして、次の試合も結果を残せば、開幕1軍も可能性ありと挑んだ次戦の対オリックス。先頭打者はなんと、ルーキーのイチローだった。0ストライク3ボールのカウントから力んだボールは高めに浮き、「四球か…」と観念した。ところがその瞬間、イチローはその球を強振して右中間の3塁打に。その後、得点を許すことになり、

「以降は(1軍から)お呼びがかかることはなかったですね。ワンチャンね、あそこでイチローが打ち損じていたら、もしかして1軍で…」

 小林氏は悔しさを滲ませて言うのだった。

 93年には巨人のルーキー・松井秀喜とも、イースタンリーグで一度きりの対戦があった。

 カウント1ストライク3ボール。ストライク欲しさに置きにいったストレートを、松井がまさかの空振り。だが、四球で歩かせることに。小林氏が苦笑する。

「次の日、松井さんのコメントが出てた。『東大卒の大したことないピッチャーだと聞いていた。やっぱりプロのフォークはスゴイ』って。でも私、フォーク投げてないんですよね。ストレートなんですよ。松井さん、泳いだから。高卒1年目のバッターに、渾身の力を込めたストレートをフォークと評された」

 小林氏の1軍出場はなかったが、引退後は立命館大学客員教授、福岡ソフトバンクホークス取締役などを歴任するという、異才の持ち主なのである。

(所ひで/ユーチューブライター)

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