社会

「アルバイトが誰も来ない」ワンオペ飲食店主の嘆きと大阪・梅田の「悲しい貼り紙」

 街に人が戻ってきた今、各業界で課題となっているのが、人手不足の問題である。その中でも特に深刻とされているのが、飲食店だ。

 昼も夜も多くのサラリーマンや若者で賑わう大阪・キタ(梅田)。リーズナブルな居酒屋から流行りの韓国料理まで、多くの飲食店が軒を連ねている。駅前ビルで小料理屋のオーナーを務める女性はこう話す。

「梅田って一見、若者が多いように見えますが、ひとり暮らしをしている学生が少ないんですよね。ひとり暮らしをしているのは主にホステスなど夜の仕事をしている若い女性で、飲食店にはなかなか人が集まらないのが現状です」

 飲食店アルバイトの頼みの綱として、比較的時間に余裕のある学生を思い浮かべる人は多いだろう。キタは大学のキャンパスは多いものの、学生のほとんどが実家から通っているため、アルバイトがなかなか集まらないのだ。小料理屋オーナーが続けて吐露する。

「特にうちのような小料理店には人が来ませんね。この辺の学生であれば特に、おしゃれなカフェで働きたいという子が多いです。今、時給1100円で募集をかけていますが、他の店に比べるとやはり低いようです。うちではその金額が限界なのですが、それでも人が来なくて。もう1年以上、ワンオペで働いています」

 深刻な人手不足により、この店のようにオーナーがワンオペで回している飲食店は少なくない。そのため、繁忙期にもかかわらず、店を開けられない日もあるのだとか。キタの飲食店街を歩くと、夏休みの時期だというのにシャッターを下ろしている店を見かけることがある。どこも「人手不足のため休業します」と貼り紙がされており、小規模飲食店の深刻さがうかがえるのだ。

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