社会
Posted on 2014年11月04日 09:59

苫米地英人の『騙す脳』(3)

2014年11月04日 09:59

「『騙す脳』の巧妙さは『銀行』の手口を考えれば明らかだ」

 これまで「騙し」が生物の持つ能力であること。人類の歴史は「騙し」の歴史であることに触れた。

 今回は、もっと身近な「騙す脳」の狡猾さに触れたい。皆さんは日常生活で「銀行」を使うだろう。給与の振込、生活費の支出、果ては住宅ローン、保険。お金は必ず「銀行」を経由していると言っても良いだろう。認知科学者の苫米地英人氏が指摘する。

「銀行の主業務は、利息をつけて預かったお金を、預かった時よりも高い利息をつけて貸すことである。つまり銀行は、預かり利息と貸付利息の差額で儲けています」

 銀行は元本の10倍の金額を貸してよいことになっている。実際には8割なのだが‥‥ここに「騙し」がある。

 100万円を銀行に預けると、0.02%の利息であれば、預金者の儲けはわずか200円。ところが、貸付利息は3%から。カードローンになれば14%である。

 銀行は黙っていても大儲けできるのだ。なぜ銀行は、100万円の預金に対して10倍ものお金を貸すのか──。

「銀行には『信用創造』が許されています。『信用創造』は銀行の貸し出し行為によって、世の中に出回る貨幣の供給量が増加することです。ありもしないお金があるかのように信用されてしまう現象なのです」(苫米地氏)

 著書『「騙す脳」を作る』の中で苫米地氏はこう指摘しながら、疑問を呈する。

「なぜ、誰もがそのことに疑いを持たないのか」

 と。

 次回は、銀行の「騙し」から金融の「騙し」により深く斬り込みたい。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク